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私立探偵を営む男性。本人曰く、本業は執事で探偵は副業なのだとか。 性格は明るく朗らかでよく喋る。嫌なことがあっても深く引きずったりしないタイプ。 執事を自称する割には砕けた馴れ馴れしい口調で話す。 いつも鼻歌を歌っているためすぐどこにいるかわかる。 なぜか紫色のリボンを包帯のように顔に巻いている。 好きな食べ物はハンバーガー。特にビッグマック。 趣味は読書。主に純文学を読んでいる。 誕生日は４月５日。 以下「アイへかえる無彩花へ」ネタバレ 好きな花は「藤」。 幼少期、本当は明るい性格で誰かと仲良くしたいのだが人と上手く関わる方法がわからず、周囲からは陰気な 刺々しい性格のように思われてしまい、施設や学校ではいつも煙たがられていた。 そのため、施設の裏手にある森の中にポツンと立っている使われていない古い木造の小屋で一人本を読む日々を過ごしていた。 優しい性格だが内気でどんな時でも帽子を被っている同い年の「衣草 薫 (きぬぐさ かおる)」とは、いつも1人でいる同士ということで 2人1組にならなければならない時は一緒になる程度の関係で、仲がいいというわけでも特別会話するわけでもなかった。 時雨がいつものように小屋で本を読んでいると、そこに偶然小屋を見つけたと言う薫が現れる。 この場所を知られたくなかった時雨は嫌な顔をしつつも、薫がこの小屋に来ることを許可する。 時間はかかったが、時雨と薫は小屋で過ごしていくうちに打ち解け、仲良くなっていった。 薫は、時雨は明るい性格で色がわからないということを、 時雨は、薫は頭にラベンダーの花が咲いていること、薫と接するように人と関わればいいということを、 会話していくうちにそれぞれ知ることになる。 冬のある日、なかなか小屋にやってこない薫を心配して時雨が学校に戻ると、クラスの男子が薫を囲み、帽子を無理やり剥ぎ取ろうと しているのを見つける。 時雨は我も忘れてそこに駆け寄り、薫の帽子を掴んでいる男子に殴り掛かる。 相手は複数で勝てるわけもなかったが、何とか薫を逃がすのに成功する。 体を痣だらけにした時雨が小屋に戻ると、待っていた薫は泣きながら時雨を抱きしめ、手当てをする。 左目の大きな痣を誰かに見られたらきっと大ごとになってしまう。そう考えた二人だが、 時雨が「そのリボンちょうだい」と薫の胸元で結んである紫色のリボンを指さし、それを受け取ると包帯のように顔に巻いていく。 「ほら、ラッピングみたいでしょ？」「おしゃれだって言えばいいから」 痣が無くなっても、周りからバカにされても、時雨はリボンを巻き続けた。 その後。大切な薫に寄り添い、守りたい。そう思った時雨は彼女の執事となることを決意する。 それは薫が去って行ってしまった今現在もその決意は続いている。 探偵業は去って行った薫を探すために始めた。その前は校正・校閲の仕事を在宅でやっていた。 藤の花言葉 「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」 「welcome（歓迎）」「steadfast（確固たる、しっかりした、忠実な）」 ▶衣草 薫（きぬぐさ かおる） 内気で臆病だが、心優しい穏やかな女性。 頭にラベンダーが咲いている。それを隠すために常に帽子をかぶっている。 好きな食べ物はブルーベリーのチーズケーキ。 誕生日は７月５日。 体があまり丈夫ではないので室内にいる方が好き。 裁縫がとても得意で、ぬいぐるみを修理したり、オーダーメイドのぬいぐるみを作る仕事をしていた。 時雨とは幼馴染であり、恋人かつ主従の関係。 自分の事を「薫お嬢様」と呼び、執事のように何かと世話を焼いてくる時雨のことは戸惑いつつも受け入れている。 （名前はラベンダーの和名「薫衣草」のアナグラム。）

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