タグ： DXろびん 特殊ステージ 3号 大貫の系譜

―『誰一人見捨てることのないヒーロー』 救われなかった本人が、救われなかった者を持つ者が、救えなかった過去を持つ者が、闇に悪に堕ちてしまった者が。 強く願われた数多の祈りが、とある満月の夜、月光に照らされ『ヒーロー』というひとつの形を成したもの。それが彼である。 生を受けてから数ヶ月はヴィジランテとして、目に入るヴィランは討伐・助けを求める声があればそちらに走った。 そうして活動していたある日、夜賀見栞菜という研究者を名乗る女性から、ヒーローとしての資格と知識と、ヒーローとしての名を受け取る。 ―粗大ゴミの山の上に突如、まるで月の光で咲いたように現れたキミの名は、月下の焔“エピフィルム”。どうだ、良い名だと思わないか？ ―コードネームと、このちっぽけなアクセサリーさえあれば、君はヒーローだ。 ―だがな、君には『知識』が『情報』が足りていない。だから私が、君を一人前のヒーローにしてやる。 ―ヒーローとは何か、ヴィランとは何か。そもそも自分が何者なのか、レネゲイドとは、今の世界の状況は。 ―これから君が為すべきことは何か、いや、これは教えるまでもないな。 そして、命を与えられてから約9ヶ月が経ち、彼女からヒーローズクロスと研究の成果を受け取り、彼はヒーローの一人として活動を始めることになる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― パラディンと出会ったのは、夜賀見と出会ってからヒーローズクロスを手にするまでの、ヴィジランテとして働いていた間の話。 公式にヒーローとなるまで活動を休止するようにと夜賀見に言われていたが、自身の生まれた理由に抗うことが出来なかったため、呼ばれる声に誘われて現場に向かったある日のことだった。 パラディンと協力し、その局面を乗り越え力を認められる。そして次はヒーローとなった時に共に仕事をしようと約束したのであった。 共に行動するチームのヒーローのことは学習・リスペクトしている。以下は彼自身の現在の評価。 パラディン→正直どうしてこうなってしまったのかが分からない。しかし、共に仕事をしようと手を伸ばした以上は、彼を見捨てるわけにはいかない。 RAIJIN→ベテラントップヒーロー。彼から学ぶことはヒーローとしてもヒトとしても多い。他者を支援する能力と自身の戦闘能力の両立のバランスがよい。 銀閃刃→新人のヒーロー。ヒーローとしてはまだまだだが、太刀筋は少し瞠るものがある。彼女と共に高め合うというのも良いと思う。 Who's That Guy→レジェンドヒーローの継承者。彼自身は未熟なところもあるが、ヒーローとしての能力は確かだ。 蒼き旋律の歌姫→アイドルヒーローでありながらトップヒーローの一人。他者を励ますその声に関心している。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 鳴間雅人(ナルマ マサト)、という『人』としての名前も持っているが、この名を誰かに名乗ることは、今のところ無い。 性別という概念が薄めなので、外を出歩くときは女性の顔をしていることもある。その時は真琴(マコト)を名乗る。 自身が生まれて間もない頃に出会った、初めて見たヒーローの“双頭鷲”大貫忠弘に強い憧れを抱いており、彼の太刀筋に込められた強い信念と貫き通す意志を見てから、剣道というものに少しだけ興味がある。 余談であるが、大貫家は由緒正しい剣道流派のひとつで、日本政府と繋がりがあるので直接依頼を受けることもある。大貫忠弘は現大貫家の当主であり、政府の依頼が無くともヒーローとして活動している。 外見は誰が見ても美形で人当たりの良さそうな外見に見えることが多い、のだが、誰か会いたいと願っている人がいる者にはその者の姿に見えるらしい。 また『ヒーロー』という概念なので、ヒーロースーツまでが本体。でも脱着は可能。 一人称は僕、基本的に敬語。愛想はあまりよくないのだが、これは生まれてからの活動期間が短い故たち振る舞いがあまりよく分かっていないからである。 基本的に青い炎による広範囲の攻撃だが、レネゲイドのコントロールに長けているために狙わない対象に対しては暖かな炎として与えることが出来る。 夜賀見栞菜(ヤガミ カンナ)は元・賢者の石の研究者。 彼女はUGNともFHとも関係のない、人の手で賢者の石を作ろうと画策していた研究組織が持っていた研究所のひとつに所属していたが、他の研究所で被検体が意志を持ったことで事件が発生したことで研究は凍結になる。 また彼女の所属する研究所でも被検体が意志を持ち、暴動が勃発・殺処分にて対処した。 研究成果であった石も所謂『愚者の黄金』と呼ばれる代物であり、破棄する予定であったが、これを創る為に費やされた命をむざむざと捨てる行為を許せず、持ち出して逃走。 息をひそめて生きていたが、何もない場所からただの願いの集合体が形と意志を持ったことに、研究者としての血が騒ぎ、気まぐれからか支援を決める。 これは被検体達の命を無下に扱った彼女自身の償いの方法なのかもしれないが、これを誰かに語ることはないだろう。 愚者の黄金は『ヒト』ではない被検体の生命で作られているからか、『ヒト』ではない彼に不思議なほどよくなじんでいる。 力を使う際には右目が深紅に染まる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― エピフィルムとは、夜に満開になる白い花『月下美人』を意味する言葉。 花言葉は「繊細」「強い意志」「ただ一度だけ会いたくて」。 人間の赤ん坊であればつかまり立ちを始める時期ということで9ヶ月をチョイス。

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