タグ： ふも

京都府上空に浮遊する、幻想空中都市 姫宮の都。妖神の姫巫女の当主によって政治的、経済的にも独立した巨大な祭殿。 妖神の姫巫女である枢木家当主を護るべく、神代より仕える四の武家。 強大な力を持つ『四神』の力を宿す 四神護姫の血統。名を『青龍』。 ……いつからかその名は歪み、蛇神として伝わっていた。 愛想が良く、礼節を弁え、文武の両道に優れた祀は家族、親戚、友人などに大層愛されて育った。人々は彼女が次期当主である事を皆が受け入れ、まだ少し幼いが、と引き継ぎの儀礼に取り掛かる。 映り蛇神の儀礼の際、想像を絶する力により溢れ出る憎悪、滲み出す殺戮衝動に全てを支配されそうになる。 しかしこれを強い精神力……家族への愛情によって塗り潰し、誰一人手にかけることなくその儀礼を終える。 「その力によって間引く必要などありません。私が当主の力を得るのならば、時間をかけてでもその悪を是正して見せます。ですからどうか、どうか斬り捨てる断罪だけが正しい姿ではない、と」 そうして多くの力を受け継ぎ、当代に至るまでのどの当主をも超える手腕によって火雅千の家を洗練し、まとめ上げていく。その全ての実権を手にしながら、それを辣腕にて振るうことはなかった。 「適材適所、ですから。私よりその分野においては叔父様の方が良くお心得と見受けました。委ねるようで気は引けますが……私を支えては、下さいませんか？」 火雅千の家は完成した形を迎える。それこそ、当主が統べる必要などないくらいに洗練された形で。当主が行うのはその真実を見抜く眼によって澱みがないか定め、それを是として正す事のみであった。 ……それは、表向きの平穏だった。 渦巻く力。猛り狂う衝動。目の前の家族が、愛してやまない一族が、憎くて、殺したくて堪らない瞬間が何度もあった。 眼を見るたびに、肌に触れるたびに、その血は騒ぎ、その澱みが爪牙を剥く。 その都度強い鍛錬と精神力で捩伏せ、正しい姿でのみ在り続けた。 ───だからこそ、彼女の中で憎悪は、力は、膨らみ続けたのだ。 いずれこの力が自分の全てを支配する。いずれこの力が自分の全てを終わらせる。 「それがいつかはわからないけれど、私はその前に座を譲り、「私」という生を終えましょう。 上澄みの眼の力のみを譲渡し、この澱みは私が抱えて消える。それが、私がこの家に返してあげられる最後の愛、最期の献身です。」 抱えた爆弾が弾けるのは、そう遠くない未来。 ◼️特殊技能について 【目星(蛇神の龍玉)】 物事の本質を捉える蛇神の力。 凡ゆる偽りを見抜き、その真実のみを視る瞳。 物質の歪み、崩れやすい一点を捉えたり、 その瞳で対象を強く見つめれば一種の魅了状態、支配状態に置くことが出来る。 所謂「蛇睨み」としての使い方もできる訳だが その力を使うことは良しとしていない。 【剣術(蛇神の刃)】 自らの毒で劔を創る蛇神の力。 その身から鱗、爪牙を束ね、その血を通し一振りの剣を作り、それを取り扱う技能。 一度振れば麻痺毒を撒き、二度振れば神経毒が舞う。三度振るわれる時に犠牲者に意識はなく、もはや痛みをも感じぬままに散る。 振るい終えれば崩れ落ち、形を残すことはない。 ……と伝わっているが、本人がふるったことはないため事実は定かではない。 1d10+db POT20との対抗。 失敗で全身が麻痺。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ