タグ： しらたきさん DX

ふと気付いたら、おかしな能力が身についていた。 ふと気付いたら、世界ががらっと変わっていた。 ふと気付いたら、自分が何者か思い出せなかった。 記憶にあるのは自分の名前と、料理が得意だった事くらい。 それ以外の事は、友人も、経歴も、何一つ覚えていない。 どうしたものかと悩んでいたら、ふいに腹の虫が鳴いた。 とりあえず腹ごしらえさえ済ませれば、後はどうにかなるだろう。 根拠は無いけど自信はある。―――出たとこ勝負は、得意だったハズだから。 ◆◆◆◆◆ ▼経歴 自分の名前と料理が得意である事以外の一切の記憶を失っている。 何が原因でレネゲイドウィルスに感染してオーヴァードとして覚醒したのか、出生や家族構成、どんな人生を歩んできたのか、一切不明。 目が覚めたときに出会った謎の老人、「河合清丸」の助言で屋台を始め、それを通じて無くした記憶を探している。 「自分と同じような赤いマフラーを身に付けた人物」が時折脳裏を過ぎるようだが・・・？ ▼人物 各地でその存在が確認されている神出鬼没の料理人。陽気で大らか、明朗快活、竹を割ったようなスカっとした性格。 持ち前の料理の腕前と愛想の良さで人を惹きつけて止まない不思議な魅力の持ち主。 直情的で短慮な性格と思われ易いが、実のところその真逆で超がつく程の合理主義でリアリストであり、 目的達成の為なら何であろうとやってのける上に、良くも悪くも手段を選ばず、更には自分の行動に一切の躊躇いが無い。 この”手段を選ばない”というのが何より問題であり、よく自分の商売の為に公衆の面前でオーヴァード能力を利用する。 当然一般人の目にも触れかねない為、目下UGNの悩みのタネとなっている。 ▼能力 モルフェウスとサラマンダーのクロスブリード。 サラマンダーの能力は炎を操るだけに留まっているが、モルフェウスによる物質精製、変換能力の熟練度がそれを補って余りある。 滝沢自身の他には無い発想力や判断力も相俟って、オーヴァード能力の錬度は非常に高い。 その動きは最早、本能的にエフェクトの最適な使い方を理解していると言っても過言では無い程。 ▼衝動 彼女が抱える衝動は「飢餓」。 強烈な飢餓感に苛まれた彼女は著しく思考能力が落ち、行動が恐ろしく”雑になる”。 癒されない飢えを抱え暴れる彼女は、ある種の狂気すら感じさせる。 ▼対人関係 河合清丸：記憶を失った自分に助言をくれた人物であり、お客さん第一号。 UGN：彼女に対するUGNの評価は上記の通りだが、彼女自身は特に関心も無い模様。 FH：UGNに限らず、組織に対しての関心は薄い。ただ、善悪の観念から敵対するパターンは多い。 ゼノス：上に同じくだが、ゼノスが彼女に対してアプローチを仕掛けたという情報があったり無かったり。 ◆◆◆◆◆ ・・・生憎だけどこっから先、一見さんはお断りだ。 明日の食卓に並びたい奴だけ、前に出な！ ◆◆◆◆◆ ▼経歴 彼女は「滝沢麻白」本人ではない。今ここにいるのは、彼女の形を取った古代種の寄生型レネゲイドビーイングに過ぎない。 目覚めた時に何らかの要因で記憶が欠落しており、彼女自身自分がレネゲイドビーイングである事を自覚していない。 記憶の中にある「赤いマフラーの人物」も、滝沢麻白本人の姿である。・・・彼女がこれを思い出す事は無いが。 とある事件の最中、あるUGN本部エージェントとその部下計100余名を殺害。 どうにか生き延びたエージェントの”自分の目の前で、空が呑み込まれた”という証言から、”呑天”のクライムネームを着けられ、 第一級警戒対象として再度認識される事になった。 この情報は、UGN中枢評議会と極一部の本部エージェント、そして当事者であるある地区の支部長を除いて知る者は居ない。

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