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[『能力無し《ピュアヒューマン》』志木　直人 　チルドレン出身のエージェント。戦術・指揮に長け、基本的には前線指揮官を任されている。 　身長は178cm、細身で基本的には穏やかな青年。しかしその時々によって別人と思わせるほどに雰囲気や容貌が変化するため、誤認しないよう注意すること。 　本人からの申請により、本部から特殊兵装を貸与されていた。しかし最近になって「どうやら俺じゃ持て余すみたいなんで、返却させて貰います」と申請が取り消された。 　「俺は一般人とほとんど変わらないよ」とは本人の談。しかし二丁ライフルで接近戦をする様は紛れもなく曲芸であり、彼がノイマンシンドロームを発症したオーヴァードであることを示している。 　とはいえ本人の言う通り、彼自身の戦闘能力は決して低くは無いが突出してはいない。だがその指揮能力故か、複数のエージェントと共に任務へ当たらせた際の成功率は非常に高い。 「あいつの指示に従っていたら、いつの間にか敵の背後を取っていた」 「外したと思った攻撃が、彼の弾を避けようと敵が突然屈んだことで急所に当たった」 「志木先輩は凄いんです！　先輩の言うことを聞いていれば間違いありません！」 　彼と協力したエージェント及びチルドレンからは、上記のような証言が挙げられている。 　現在の支部に配属される前はチルドレンの指導にあたることも多く、本部エージェントや新たに支部を興す場合の支部長の候補と目されている。懸念事項であった『ヴェノムハザード』との関わりについては、その討伐に貢献することで自ら疑いを晴らした。] 「一応俺もオーヴァードの端くれではあるけどさ。火ぃ出したり物作ったり変身するとか出来ないし……。ちょっと死にづらいだけの、普通の人間だよ」 「それじゃ皆さん、戦闘よろしくお願いします。俺は邪魔しないよう、後ろでテキトーに援護するんで」 「こんなでかくて取り回しの悪いもの持ってる相手に距離詰めてくるとか酷くない？　あんた人の心がない人？　あっそうかジャームだもんねー心なんてそりゃないよねー」

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