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イケメン私立探偵。 イケメンクソ雑魚ナメクジ。体が引き締まって見えるが、見せ筋の細マッチョで力が弱く足も遅い。生きしぶとさだけは一人前。 自己評価と自信が高く「イケメンの俺は優秀だ」という自負がある。大学を二年で中退した。 イケメン探偵として売り出しており、時たまテレビに顔を出す。多くは「何をやってるかわからない仕事を覗いてみよう」というコンセプトの番組に出演している。 探偵業の依頼より、タレント業の方が儲かっている。 イケメンを振りかざして好き放題していた大学時代、誰か判らない相手に陰湿な嫌がらせを受ける。 自信と自己評価だけは一人前だった井は、最初は嫌がらせにものともしなかったが、次第に命の危険をじわじわと感じ始め、ノイローゼになる。 大学を二年で中退した後もそれは続く。警察に相談するも、実害が出ていないとのことで協力はして貰えなかった(相手も警察の動くラインを見極めて嫌がらせをしていたため)。 藁にも縋る思いで、町の小さな探偵事務所に相談しに行く。避難先として安全な部屋を提供してもらい、人生観を変えるほどの安心感に少しずつ精神が安定していった。無論、これは異常な追い詰められ方をした精神状態が前提ではあったが、少なくとも本当に救われていたのである。 一年半続いた嫌がらせは数週間で突然解決する。犯人の女性は盗撮、盗聴、恐喝、不法侵入等で逮捕された。 この一件から探偵に憧れるようになる。 依頼者の心をまず安心させ、そして鮮やかに事件を解決する手腕を振るうことのできる探偵を目指して邁進している。 学生時代に築いた多くの女性との人脈を維持しており、幅広い職種と地域に情報源を持つ。 昔は自尊心から頭を下げることが出来なかったが、先の一件で頭を下げられる柔軟さを手に入れた。 友情という言葉に弱い。

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