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庭師は何を口遊むHO3 STRに+3の補正が付く いつも笑顔の柔らかな佇まい、時折突拍子もない行動をすることもあるが 持ち前の明るさでなんとかしてきた。礼儀正しく周囲への配慮は欠かさない。 ポケットにはちいさな猫のぬいぐるみをいれている。いまは遠く離れた 母親の形見なのだ。すでにボロボロになってしまい、薄汚れたそれを 彼は肌身離さず大切にしている。 (以下どうでもいい設定集) その実、彼は昔 透明人間だった。 有り体に言えばネグレクト。シングルマザーだった母親。仕事の忙しさや痴情の縺れによって自宅へ帰ることも少なく、彼を「いないモノ」として扱った。小さい頃から父母の愛情に触れることなく、家族というものを知らなかった彼。けれど家の手伝いをする事で僅かながら母親の笑顔を見ることが出来ていた。それは愛情とはかけ離れた蔑みの笑みだったのだが。彼にはそれで十分だった。 母親が勤め先でたまたま貰ったちいさなねこのぬいぐるみ、あまりにデザインがダサく いらないと判断した母親はゴミ箱へとそれを投げる。けれどフチに弾かれたその猫は彼の足元へと転がった。母親からの、はじめてのプレゼントだと 彼は理解した。その日は奇しくも彼の誕生日だったのだから。 程なくして 母親とは児童相談所からの通告により離れ離れになる。彼は唯一の肉親と離れ、里親に預けられる。 彼は思った。自分が弱いから母さんを守れなかった。母さんは知らない人たちに連れていかれ、もう会うことは出来ない。けれど大切な人たちがもし出来た時の為、身を呈してでも守れる様に。この体を使おう。彼は持ち前の体格に合わせ、身体を鍛え上げた。頭の悪い彼にはこれしか出来なかったのだ。 そうして就職し、大切な、大切な仲間が出来た。 彼ははじめて しあわせ というものの意味を理解した。 そんな しあわせ も ひとつの事件で脆くも崩れ去ってしまう。 彼は誓った。いや、それは最早 呪い。 二度と大切な人達を 奪わせはしない。 絶対に。 [参加シナリオ] ・「庭師」・・・Ａエンドでクリア。午時班は永遠です。 ・「protogear」・・・シナリオクリア。母親のぬいぐるみは遠くにいる、もう二度と逢えない少女にあげた。 ・「雲翳に咲う」KPレス　END/B ・「花に心臓」END:A-1

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