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とある日、謎の研究団に拉致された被害者の一人。 彼はその実験の末バケモノへと変貌するも、研究員を殺戮した後死亡する。 しかしその死が、引き金となった… 溶けゆく身体と溶液筒の身体。どちらか、あるいは両方の身体が覚醒したのかもしれない。 その身体はさっきまでのバケモノとはまた違う… 鎧のような、しかし何処か生き物じみている外装に身を包んだ炎の魔神へと変わる。 2ｍほどあるその魔神は憎しみと悲しみの混ざった無音の咆哮の後、姿を消した… 彼はその時誓ったのだ。「もう、こんな悲劇は起こしてはならない」と。 それからしばらくしてから、怪しい研究組織が次々と壊滅させられていった。 その事件の裏には炎の魔神が関わっている。 彼は警察である事も身分も捨てた。法の元じゃ護れない物を知ってしまったから。 この行いが正義だなんて、目指していた者として彼自身が一番理解している。それでも彼はこうする事を選んだのだ。 たとえ自分が悪になって世界から迫害されても、罪なき人がこれ以上悲しまないように… 繰り出される脚技、全てを無に返す憎しみの炎。 そして皆は炎の魔神をこう呼んだ「焼脚者-ｲﾝｼﾆﾚｲﾀｰ-」と。

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