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真神 蒼冴(まかみ そうが)
ID:2257185
MD:5016802625fe6aea5eb460f6625ae82c
真神 蒼冴(まかみ そうが)
タグ:
はるの子
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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初期
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デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
真神 蒼冴(まかみ そうが) ■職業:元受刑者(職業ベース:【闇医者】クトゥルフ2015 p6) 職業ポイント:【EDU*20】または【EDU*10+DEX*10】特記:不十分な器具や設備でも、有り合わせの道具で十分な応急手当ができる。 職業技能:【説得】【他の言語:英語】【医学】【法律】【薬学】+【オカルト】 個人的な興味技能:【回避】【聞き耳】【精神分析】【図書館】【目星】【水泳】【芸術:カニバリズム】 ■特徴表:暗黒の祖先(D)/寄せ餌(D) 暗黒の祖先【4-9(D)】(D100→96F):邪悪な一族、カルティスト、人肉嗜食者、もしくは超自然なクリーチャーの子孫である。D100をロールし、結果が大きいほど、より邪悪な存在となる。【1d6→6】 寄せ餌【4-6(D)】:人間以外の怪物に好かれやすい。誘拐されれば殺されずに監禁されるか、もっとひどい目に遭うこともある。【1d6→6】 ---------------------------------------------------------------------- 「ママとパパ、妹を食べました。」 その猟奇殺人事件は14歳の少年の通報から発覚した。 「美味しかったです。」 山間部にある小さな集落(現在では既に廃村)、住民の大半が林業と狩猟業で生計を立てるこの村で事件は起こった。 丁度日付が変わり深夜を廻った頃、地元警察に当時14歳の少年から「自分の両親と妹を食べた。」との通報が入る。 現場へと駆けつけた警官を待っていたのは、血の海で寝そべる幼気な少年、そして無残な姿となったその家族だった。 両親ともに腹部を大きく割かれ、姉妹に至っては人の形を留めてはいなかったという。 死体からは腹腔内臓器が幾つか消失しており、恐ろしいことに少年の口腔からそのDNAの一部が見つかっている。 泣くでも笑うでもなく、ただひたすら眠たげにする少年の姿に、駆けつけた警官隊は物恐ろしさを覚えたという。 自らの両親と妹を殺害するという凄惨な殺人事件かに思われたこの事件。その真相究明は、いくつもの謎によって阻まれる。 まず凶器の類が一切不明だったこと。 現場と死体の傷跡を調べたところ、これほどの傷跡は林業用の鎌や鍬、鉈ですら付けることは難しいはずだった。 しかしそれらの凶器は丁寧にも納屋の壁に立てかけられ、血痕一つ付いてはいなかったのだ。 血に塗れていたのは少年と、その家族達だけなのである。 自宅からはその他に、多種多様な聖書聖典、古代から近代にかけての超自然現象を記した書籍、人体や精神に関する医学本、動物図鑑、雑誌、ミステリー小説、果ては絵本や漫画までが大量に押収されている。 その種類は国内のものだけに留まらない。中にはすべて英字で綴られた書籍まで見つかっていた。 極めつけには生の動物標本。その生々しさから手作りなのだろうか、鳥、犬、猫、その総数54体。 部屋に所狭しと並べられたそれらは、まるで生きているかのように不気味だったという。 調べに対して少年は、その全てが自分の所有物だと証言している。 これが本当に少年の私物なのかは不明だが、本の至る所に少年の筆跡で殴り書きが施されており、その気味の悪さだけが際立っていた。 次に殺人の動機である。 目撃者が誰もいないため、唯一の証言者は容疑者である14歳の少年しかいなかったのだ。 更に問題だったのは少年の精神状態だ。 その言動や行動は年齢の割に幼く支離滅裂で、誰の目から見ても精神状態が不安定であることは明らかだったのである。 多くの精神科医の手を尽くし一時は寛解の兆しも見られたが、結局、事件に関するまともな証言は得られないままだった。 事件は、そのあまりの残虐性から検察の手に委ねられた。 しかし、少年の祖父母にあたる人物も行方がわからず、親族の兄弟とも誰一人として連絡がつかない。 検察側も「彼が殺人を犯した決め手となる証拠が無い。一番の被害者はたったの14歳で残される側になった彼なのではないか。」と頭を悩ませた。 家庭裁判所に送致するも、家裁はこれを逆送致。その罪質及び情状から刑事処分とするよう強く求めてきたのだ。 検察はどれだけ証拠不十分でも起訴せざるを得なかったのである。 難解を極めた今回の事件の判決は、懲役10年。事件が起こってから約2年、少年は16歳になっていた。 少年刑務所に送られた少年(当時16歳)は、非常に奔放かつ自由気ままに刑期を過ごしていたという。 彼が罪を償っていたかどうかは彼にしかわからない。だが、彼が事件を起こしたかどうかも彼自身にしかわからないのだ。 刑務所内で彼は相変わらず年齢にしては言動や行動が幼く、誰に対しても人懐っこかったという。 特に精神面がしっかりとしている人間に対して、まるで弟のように懐いていたらしい。 彼は目も耳も非常に良く、人とは視点が違うからだろうか、細やかなことによく気がついた。 身体能力も高く、水泳、野球、サッカーなどといった運動も得意で、休み時間には他の受刑者達と楽しげに遊ぶ姿が見られた。 勉学にも前向きで、特に医学書や人心把握の書物などは受刑期間中に刑務所内全ての教本に目を通してしまうほどだった。 その才能は幅広く、彼が受刑者でさえなければどれほど世の中の役に立っていただろうかと、実に悔やまれる。 だが、気のせいか…時折彼が見せる貪欲な視線は、まるで"獣"のような悍ましさを彷彿とさせるものだった。 そして、26歳を迎える年。 模範囚とまではいかないが、他の受刑者達に比べれば遥かに更生の兆しが見える彼は無事釈放される。 思い返してみれば、彼が服役してからの10年はあっという間だった。 こちらに手を振りながら刑務所を後にする彼の姿を、刑務官達も何故だか名残惜しそうに見送るのだった。 そして教えられた通り社会復帰のため、海底に建設された巨大施設「龍宮城」にある最先端の更生施設へと向かうのであった。 ◆【暗黒の祖先達(96F)】 女神であり、男神である【シュブ=ニグラス】は、女神【マイノグーラ】と交わり、数多の落とし仔を孕ませる。 落とし仔達は名を【ヘルハウンズ】と呼ばれ、彼等から産まれ落ちた仔らは【ティンダロスの猟犬】達の祖となった。 猟犬達は、一頭は母である女神と共に在り、一頭は彼の副王との戦いに明け暮れ、そして一頭は人間を弄んだ。 神に弄ばれ、この世に望まれず産まれ落ちた人間の"落とし仔"…。 それは彼の知る由もない、遠い祖先のお話――。 そこは周囲を山に囲まれたとある集落。 そこで暮らす者は、山で木々を切り、獣を狩って生きていた。 今宵は四年に一度、閏の年の祭祀の月。 夜闇も深まる丑の刻、邪悪な女神は人知れず現世へと降り立つ。 選ばれるは裳着も迎えぬ、七人の年若き娘。 村人達が囲む中、彼女等は自らの足で進み出る。 娘達の見据える先、"それ"は突如として現れる。 それは人よりも一回りは大きな狼の"バケモノ"。 しかしその姿は狼犬とは似ても似つかぬ、女神と共に現れる猟犬。 松明の炎に照らされ明滅するかのように煌めく猟犬の姿は、恐ろしくもなんと神々しい姿なのだろうか。 猟犬は震える娘達をまるで値踏みするかのように眺めると、一人の娘に襲いかかる。 ――襲え 決して殺すな 生かして解き放て―― 娘が襲われると、村人達は歓喜の声を上げる。 震えていた他の娘達も同じく高らかに笑い出す。安堵からではない、けたたましいその笑い声には狂気すら感じられた。 襲われた娘は猟犬の爪牙に裂かれ、だらだらと赤暗い血を流す。 猟犬はしばらく娘を弄んだ後、その喉笛に喰らいつくと自らの体液を娘の身体へと注ぎ込む。 蒼い膿汁を注がれた娘は、のたうち、苦しむ。されど決して死ぬことはない。 注ぎ終えると猟犬はその場を離れ、娘の様子を村人達と同じように見守る。 娘の姿は瞬く間に変わっていき、手には鉤爪、口には牙、その身体は猟犬と同じように明滅し始める。 変貌を遂げた哀れな娘は、周囲を囲む村人達を獣のように襲い始める。 村人達は手に手に武器を持ち、変わり果てた娘を殺そうとする。 その光景こそ邪悪なる女神の戯れ、神の暇を紛らわす余興の一つ。 人がバケモノを殺す様を楽しみ、バケモノが人を殺す様を楽しむ。 人がバケモノを殺せばよし、あまりにもバケモノが殺し過ぎるのなら猟犬がバケモノを殺す。 母にして父なる神【シュブ=ニグラス】は、妻である【マイノグーラ】の暇つぶしの駄賃としてこの地に豊穣をもたらす。 その恵みを受け、人々はこの地で生きてきた。 何十年、何百年と続いてきた恐ろしい祭祀の歴史。 ある年の祭祀の月、また一人哀れな娘が贄となる。 しかし娘は、自我を失いながらも死を恐れた。 取り囲む村人の手を振り払い、娘は人里を離れ山深くへと逃げ込む。 ――山へと消える娘の姿を、猟犬はただただ静かに見送るだけだった。 村人にも殺されず、猟犬に殺されることもなく、娘はバケモノの姿のまま生き延びてしまう。 娘は森で獣を喰らい、窖で夜を過ごす。 薄れゆく自我の中、意識までバケモノに蝕まれていく恐怖に怯えながら。 それでも娘は、いつ殺されるかもわからない故郷の地には決して近づこうとはしなかった。 ある満月の晩、娘は身を切るような痛みに呻いていた。 腹の中から蹴破られるかのようなこの痛み。永遠に続くかのような時間を、娘は喘ぎ、耐え、苦しむ。 娘は――身籠っていたのだ。 血に塗れた人の子、自らが産んだバケモノではない人の姿をした赤子。 産み落とした血の滴る赤子を見て、娘は舌舐めずりをする。 ――美味そうな獲物だ。 刹那、我が子へ跳び掛かろうとする自らを娘の意識が引きずり戻す。 娘は血の涙を流しながら、幾度も、幾度も、岩壁へと頭を打ち付ける。 怒り、憎しみ、悲しみ――その全ての感情を抱えた娘の慟哭の声が、山々に谺する。 冷たい石床の上、寒風に晒されて次第に弱っていく赤ん坊。 娘は、一つの決意をする。 娘は山を降り人里へ、生まれ育った故郷の村へと向かう。 その腕にはしっかりと、娘の赤子が抱かれていた。 明かりの灯る木造りの民家、娘はその門口に赤子を置くと身を翻しその場を離れる。 そして獣の咆哮を上げながら、山へと向かって走り去った。 村人の火縄に追われながら娘は再び山へと逃げる。 逃げ帰る途中、身体には幾つもの鉛が撃ち込まれ、森へと入る頃にはもはや走る力も残ってはいなかった。 それでも村人達は、生かして逃すまいと山深くまで追いかけて来た。 森の木々には火が放たれ、徐々に逃げ場も失っていく中、娘は必死で生きようと逃げ続けた。 けれども最期、切り立った断崖へと追い立てられ、娘は額を火縄で撃ち抜かれる。 娘の身体は何度も岩肌へとぶつかりながら谷底へと落ちていった。 残されたのは、娘の子、――"バケモノ"が産んだ、呪われし落とし仔。 不可思議なことに、その年から祭祀の月に猟犬が現れることは二度と無くなったという。 それでもこの地では、五穀豊穣を祈って怪しげな祭り事は残り続けた――。 ――我が子の幸福を願う 母の心が この地に呪いを産み落とした―― 時が過ぎ、子が子を産み、孫が孫を産む頃、呪いの血は目を覚ます。 事の起こりは、村にあるごく普通の民家での出来事だった。 家族の母親が、何の前触れもなくあの"バケモノ"へと姿を変えたのである。 その年のその事件を皮切りに、毎年のように村人の誰かがバケモノと成り、村人を襲った。 バケモノになる村人の数は次第に増えていき、村人達の間では「女神様の怒り」だと囁かれ始めていた。 その事件は、ここ「真神家」でも例外でなく起こってしまう。 真神家は、父親、母親、長男(蒼冴(そうが))、妹(駿冴(するが))の四人家族だ。 父親は林業を営み、母親は狩猟業を営む。 怪しげな村の祭り事に傾倒していることを除けば、ごく普通の一般家庭だった。 長男の蒼冴は幼い頃から動物を寄せる体質で、年端もいかない頃から母親の狩りについて出掛けては、自分も必ず獲物を持ち帰っていた。 持ち帰った獲物を、母親の傍ら見様見真似で腸を抜き、肉を切り分け、その仕事をよく助けていた。 彼の楽しみは残った皮と骨を貰い、それらを元の通り組み直して遊ぶことだった。 妹の駿冴も奔放で、よく山中を駆け回っては泥塗れになって家へと戻ってくるような子供だった。 「父さんと母さんになにかあったら、ここへ連絡しなさい。」 父と母が出かける度に、自分と妹にしつこく言い聞かせていたこの言葉。 この集落に住む村民は、外部の人間と関わることはまず無い。 しかし、いついかなる時に家族の誰が"バケモノ"になるかわからない。 両親はそのことを心配し、子供たちに外部の人間への唯一の連絡先を教えていたのだ。 ある晩、いつもと変わることのない静かな夜、――その日の夜は満月だった。 居間でウトウトと過ごす蒼冴と母親のもとに、先に父親と一緒に眠っていたはずの妹の駿河が戻ってきた。 ――その手に、父親の死体を引き摺りながら。 駿冴の瞳は鋭く血走り、手には鉤爪、口には牙、明滅するその身体はまさしく"バケモノ"の姿。 咄嗟に母親の手が猟銃へと伸びる、だが、それよりも早く駿冴は母親の腹を裂いていた。 倒れ伏す母親、残された蒼冴は目の前で起こったことがわからず、ただただ動けずにいた。 駿冴は仕留めた獲物を貪るより先に、弄び甲斐の有りそうな玩具へと標的を変える。 その瞳には蒼冴の姿が映っていた。 駿冴が今にも跳び掛かるかに思われた瞬間、背後で倒れていた母親が、駿冴の身体に爪を、牙を、突き立てる。 自らの娘を素手で引き裂くその姿は、もはや人ではなく"獣"の様相をしていた。 バラバラに裂かれた駿冴の身体は、無数の水晶の破片となって砕け散り、その大半が空中へと霧散した。 辺りに血を撒きながら娘を止めた母親は、ついには力尽き、その場へと倒れる。 しばらくして蒼冴が動き出す。 その目は爛々と輝き、息絶えた母親の身体から気に入った臓腑を拾っては、口へと運び始めた。 ――愚か 愚か 死肉などで 獣 成り得るわけがない お前は成り損ない 人にも 獣にも成れぬ出来損ない―― 人にも戻れず、獣にも成れず、ましてや成り損ないのバケモノにさえ成れない。成り損ないの成り損ない。 満足した蒼冴は、暫くの間、父親と母親の死体を眺めていた。 「父さんと母さんになにかあったら、ここへ連絡しなさい。」 父と母が自分と妹にしつこく言い聞かせていた言葉。蒼冴の手は自然と受話器へと伸びていた。 「ママとパパ、妹を食べました。」「美味しかったです。」 ありのまま、起こったことを伝える無邪気な蒼冴。 その様は、まるで人の言葉を覚えたての小動物のようだ。 言いつけどおりに連絡を入れた蒼冴は、倒れた母親の元へと寄り添う。 血の海に囲まれ、冷たい母親の腕に抱かれながら、蒼冴はゆっくりと眠りへと落ちていった。 ――10年の月日が流れた現在。 村人の大半がバケモノと成ったその村は、人が寄り付かぬ廃墟となった。 しかし、四年に一度、閏の年に、千疋の狼がかつての村の跡を惜しむかのように姿を見せると言われている。 ――かつてのその村の名は―「羊ノ樹(やぎのき)村」―― ――かつてのその村の名は―「 Goats Wood 」―― ※要約 遠い父親:シュブ=ニグラス 遠い母親:マイノグーラ 遠い兄弟:ティンダロスの猟犬 ---------------------------------------------------------------------- シナリオ ■【Residuum:Philadelphia】/ KP なつきさん:ベストエンド(2019/02/01~02/19)
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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ケイオシアム社
の著作物です。
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