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小説家。 『松宮 昭希（まつみや あき）』という筆名で活動している。これは三ツ矢 天輝（みつや あまき）のアナグラムである。 2年前にミステリー小説『黎明』で新人賞を受賞し、作家デビューを果たした。 表情に富んでおり、体力はそれほどないものの逃げ足はすこぶる早い。 幼少期にオドオドした性格を大人数の前で貶されたことから人を恐れるようになり、他人と関わることへの強い忌避感を持つようになった。 そのため人よりも本や映画と共に過ごすことの方が多く、唯一心を許していた父母と作品について語り合う日々が天輝にとっての幸せの全てであった。 6年生の頃に受けた小説を書く授業で、教師から褒められたことをきっかけに“自分だけの世界をもっと描いてみたい”と思うようになり、趣味程度の感覚で執筆活動を始める。 書くことの楽しさを見つけ、学生時代はひたすら執筆に時間を費やした。 作品の中では現実の嫌なことを忘れて素直になれる、その開放感も好きだった。 そうして次第に作家としての人生を夢見るようになる。 大学進学後、初めて賞に応募するも結果は見事落選。 その後も新しい作品を書き続けたが、在学中に夢が叶うことはなく、卒業後は会社員として働く傍ら細々と執筆活動を続けることとなる。 初めは楽しかった執筆活動もいつしか選考者の評価だけを意識して行うようになっており、自分の作品は本当に面白いのかすら分からないまま、気付けば3年の月日が経とうとしていた。 鳴かず飛ばずの現実を前に作家を諦めて本業に専念することを考える中、偶然にも学生時代に書いた作品を見つける。 懐かしさと共にただただ書くことが楽しかった当時を思い出し、初心に帰って書き溜めていた作品の一つをじっくりと推敲した。 諦めきれなかったのか、諦めさせてほしかったのか、その作品を(ある意味人生の)ラストチャンスとして応募したことが天輝の作家としての始まりとなった。 新人賞を受賞した時の記憶はあまりないが、記事に自分の筆名と『黎明』の文字が記載されているのを見て泣いたことは昨日のことのように鮮明である。 忘れかけていた“書く楽しみ”を再び見つけ、本来の才能を手にした天輝は受賞以降も『業火』『楽園』『偽薬』と作品を生み出し、少しずつだがその知名度を上げている。 巧妙な伏線や心理描写の繊細さが評価されており、メディアに顔を出さないことから『松宮 昭希』は女性なのではないか？との噂も流れているが、著者の人柄に関するプロフィールの公開はこれまで一切されていない。（年齢や人柄に関わらない範囲の生い立ちなどについては検索すれば出てくる） 本人曰く「“想像にお任せします”の方が何かと都合がいい」とのこと。 実際のところ、人の心に寄り添うのは得意ではない。登場人物においてはあくまでキャラクターとして動かすことが得意なだけであり、自分対相手の心的コミュニケーションは未だに不得手。 その反面、周りの顔色を伺って生きてきたためか、嘘を見破ることは比較的得意な方である。 作家として他者との交流を拒絶こそしないものの、常に防衛本能としての敵意は強く、少し気を許した相手にも(だからこそ)癖のようにすぐ疑念を抱いて威嚇してしまう。 作品の中でしか素直になれないのは昔から変わらないらしい。 つい数ヶ月前に5年間勤めていた会社を退職し、専業作家になった。 この旅行は次回作の資料集めを名目として計画したものであるが、一方で篭もりっぱなしはまずいという危機感を含んだ遠出でもある。 ▍取得技能について CoC6版〈作家〉ベース オカルト,心理学,説得,図書館,ほかの言語(英語),写真術,歴史+芸術(トリビア知識) ・〈母国語〉→〈写真術〉に変更 ・個人的あるいは時代特色技能に〈芸術(トリビア知識)〉を選択 ▍通過予定シナリオ 　▎刻の牢獄

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