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教授志望の大学生。民俗学が好き。 「ＵＳＡ」という兎モチーフのブランドを立ち上げており、成功している。 一人称は「むーたん」だが、本当の一人称は一人称「俺」。 自分が弱者であると自覚している為、強き者に媚びる打算的な性格。 ◆「記憶にない場所」 生還エンド。何も成長してないってうっそだろお前ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ アギアスにウザ絡みをした。 ＞前日譚 「胡蝶の夢」を現と見るか 現戸にとって人生とは正しく虚無だった。 彼は生まれた時から母はなく、父もいない。見知らぬ親父に飼われていた。重労働の日々。気づけば人が死なない程度の拷問の術まで覚えていた。 ある日、転機が訪れる。彼の飼い主が変わった。新しい飼い主は現戸に普通に戻るよう命じた。普通とは何か。簡単な事だった。新しい飼い主は現戸に籍と会社を与えた。マネーロンダリングをする為だ。その為には怪しまれない人物でなければならなかった。大学生程度の年齢の現戸はちょうどよかった。ただそれだけだった。彼にとってそれは救いではなかったが転機にはなった。大学での生活は気楽だった。同じ大学の学生に合法ドラッグの味を覚えさせ、自身のブランドであるUsAの服に包ませて渡す。そうすれば誰が自分の客かすぐにわかるのだ。これ以上手っ取り早い事はない、順風満帆だった。 ……たまたまだ。気紛れにできた友達とやらの遊びに乗ったのは。それがすべての間違いだったし、それがすべての始まりだったのかもしれない。遠い過去の話だ。最早時間の感覚もないが、今までのクソッタレな人生と大差はない。何も違いはない。 現戸にとって「むーたん」とは胡蝶の夢だ。現戸とは境界線が壊れたただの抜け殻に過ぎなかった。ーーその筈だ。

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