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～Prologue～ 善知鳥 羯磨は東京を拠点に置く任侠ものの集まり鬼蜘蛛組、子飼いの鉄砲玉である。 1919年シベリア派兵の際に父を亡くし、身をやつした母に代わり遠い親類の鬼蜘蛛組に引き取られた。 しかし母親と親類の関係が非常に良くなかった為に、鬼蜘蛛組では冷遇される。 しかしそんな彼に手を差し伸べたのは、同じく市井の生まれである若頭の天麻(テンマ)だった。 鬼蜘蛛組での地位を確固たるものにするべく志を同じくした羯磨は、天麻の銃となり剣となる生き方を始めた。 鬼蜘蛛組の敵対組織、時には組内の腐敗を切除すべく鉄砲玉として働く中で、繰り返し監獄へと入ることになった。 その過程で彼の身体には罪人の証たる濃紺の刺青が刻まれる。 直近で入った刑務所で、囚人を玩具にする看守に無理やり星型の刺青を入れられてからやたらと災難が降り掛かる。 具体的には組お抱えの弁護士が変死して釈放が遅れたり、羯磨一人だけ食中毒を起こし死にかけたり、さらには若頭の天麻が凶刃にかかり入院する事態も発生してしまう。 やがて後ろ盾を失くしたことを知らずに出所した羯磨の背後に何者かの凶刃が迫り… 彼の敵が彼を容赦のない暴力装置と評価するのは、その過酷な成長過程が強く影響している。 暴力が日常茶飯事の荒んだ少年時代の結果として、用心深くとっつきづらい人物になってしまったのは確かだ。 もし彼の周囲に暴力とも社会の暗部とも無縁の、悪意も打算も持たない人々がいたのならば、彼の野良犬のような荒んだ性格も多少は和らぐかもしれない。 一方で生来の性格か育った環境のせいか、いかにも任侠人らしい義理人情を重んじる面もあり、一度受けた恩に対してややオーバーに報いようとする。 ～Story～ 瓢箪池の幽霊事件で一個の家族を引き裂いてしまったことを深く後悔しており、アイリスのなくしたという指輪を盲目的に探している。 彼がこれまで粉砕してきた人間は、なんらかの反社会的勢力かどうしようもないロクデナシであった。 そんな奴らを叩きつぶすことに抵抗はなかったのだが… 半ばヤケで指輪捜索をしていた時に「景乃丞自警団」への誘いがあり、命を救ってもらった義理から同意する。 はたして、この出会いは吉と出るか凶と出るか。 【特徴表】 1.6　警戒：待ち伏せされている状態でいつでも＜目星＞,＜聞き耳＞ロールが行える。 2.1　呪い(D)：《邪眼》あるいはキーパーが決定した効果の影響を受ける。キーパーは呪いが解ける状況も決定する。 呪いが解けるタイミング：腕に大きな傷を負い、腕の星形の刺青が正しい形から崩れたら。(自傷も可) 【通過シナリオ】 大正CP 第一話「いばらのひめ」 第二話「夜蜘蛛を逃がして」 第三話「愛はその目で探せない」

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