タグ： 伊織梨 うたたま めり込み本丸

練度73 初太刀なこともあって、本丸の最初期の頃もよく知る。そのためよその髭切よりはしっかりしている(と本人は言い張っている)。 弟より早く顕現したため、愉快ながらどこか物足りない生活を送っていた。弟が顕現してからは部屋も一緒にしてもらい、充実した刃生を送っていた。 ーーしかし、弟は別シナリオでロスト。最期に立ち会うことすらできなかった。複雑な思いを抱えて床についたある夜ーー夢を見た。そこで弟と再会し、もう一人の自分によく似た弟とも出会う。そこでたくさん話して、時に共闘して、最後にはまた主の刀として振るわれることを望んで現世に帰った。 弟にきちんと「さようなら」が言えて満足。それなりに吹っ切れたので、以降は長谷部・薬研への態度も元通りに近くなる。二代目の弟が……来ても……受け入れられるよ…… 別れ際に弟から彼の分の巾着袋と宝物、白い花……えーと名前はなんだったっけ？ を受け取っていて持ち帰っている。あの膝丸のことを絶対に忘れないために、大切に懐に入れて持ち歩いている。花は花瓶に入れて飾った。わざわざ季節も変えてもらった。 でも僕には、慰めはいらなかったんだけどなあ。 弟の前では絶対に泣かないけれど、目が覚めたら少しだけ泣いちゃう。兄とはそういう生き物なのだ。

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