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五条 桜千蝶(ごじょう さちよ) 一人称:私(素の時は俺) 二人称:あなた、君 身体が弱く、五条家の風習として幼い頃に女の子として育てることで身体が強くなるというものがあったため、身体が強くなるまで女の子として育てられてきた。 しかし結局病弱だった為、そのままズルズルと女性の格好のまま育った。 元々中性的な容姿であるため、そんなに違和感はなく過ごしている。 男性としての名前は桜千彦(さちひこ)という。 彼が男性であることを知っているのは両親と、極一部の人のみである。 以降、シナリオネタバレ有りの追記 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大正X2U秘匿HOより。 何年も前に、親友「咲間 葉雪(さくまはゆき)」を何者かに殺された。 私は密かに、 その犯人を追っている。 咲間 葉雪は彼女の実家である駿河神社の神職だった。 葉雪の遺体は道端に捨てられており、失血死であった。 その手にはいつも身に着けているお守りではなく、何故か金色の鍵が握られていた。 葉雪を亡くしたショックで、私の髪は白くなってしまった。 葉雪は、私の…俺の事を知ってくれて、それでも親友として一緒にいてくれた、俺という人間を知る唯一の人物だった。 病弱で、人の助けが無いと生きていられないような俺を、見捨てず傍に居てくれたのは、葉雪だけだったんだ。 俺を、「さち」と呼んでくれていた葉雪は、もう、いない。 その事件の後、作家として文壇に上った私は、犯人を突き止めるためにペンネームを「咲間葉雪(さくまはゆき)」にして、物語を書いている。 今書いているのは、葉雪の事件を仄めかす推理小説だ。 私が事件を追っている事を知っているのは、友人であり担当編集の本多のみだ。 私が本来男であることを知るのは、家族と、葉雪と、本多だけである。

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