タグ： ふきこ卓

（大事なもの：肖像画入りのロケット） 漁業で栄えた小さな街に暮らしていた青年。 「弓で海の獣を狩る」という特異な漁業を伝えられて育つ。 が、ひょんなことから『魔弓』を手に入れてしまい、呪いによって魚人の姿となる。 軽い性格の青年は悲観するでもなく、いい機会だから呪いを解きがてら旅に出ることにしたのだった。 「エングリッシュ」なる謎の言語を操る男。 お調子者で女好き、呪われるより前から、出会った人々は口を揃えて彼を「胡散臭い」と評価する。 元の姿に戻るために旅をしている……という割に、現在の容貌に劣等感を抱く様子はない。 平素のようにお道化ながら、男は宣う。 自分は間違いなく呪いの弓によって姿を変えられ、旅に出た。 しかし同時に、男は嘯く。 これは決して、呪いの弓にまつわる物語ではなのだと……。

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