タグ： おちば かりん

29『バイリンガル』 英語60.中国語20取得 家は裕福ではないが余裕がないわけではない、所謂恵まれた家庭であった。 そのおかげで生活面で不便があったことはほとんどなかった。 だからだろうか、特に何に対しても興味関心が薄く、面倒を避け、こだわることをしない生活をしていた。 幼少期から興味関心の薄い禍凛は同じ趣味を持つ友人をもっていなかった。 表面上繕っておけば面倒にはならないと理解していたのだ。 そんな、禍凛が紅葉　小夜と出会ったのは小学校1年の頃。 登校班が一緒になった、ただそれだけの関係だった。 だから、特に話すこともせず一定の距離をおいていた・・・だが、 小夜は登下校の道であっても迷ってしまう、方向音痴であった。 「呆れた」それが小夜に対して初めて持った感情であった。 班員が迷子になったとき面倒になるのは自分達であると考え、すぐさま探しにいった。 「お小夜さん、みーつけた」 幸いすぐにみつけ、班に合流。 それを繰り返すうち、いつしか小夜が迷子にならないように見張るようになっていた。 「迷惑な人」次に抱いた感情であった。 小中高と上がっていくうち、感情は変わっていった。 「迷惑な人」から「面白い人」、「面白い人」から「自然と目が行く人」 高校二年のとき、小夜の母親が失踪した。 特に夢もなければ、同じ進路に進みたい友人もいなかった。 ただ、小夜の表情が曇るのは嫌だった。 興味関心も薄い、面倒を避け、こだわらない生き方をしていたはずの禍凛は いつしか、紅葉　小夜という人に興味関心を持ち、面倒をかけられながらもその関係に、こだわるようになっていた。 そんな人の表情が曇った時、嫌だと思った。 その瞬間に、夢が出来た。進むべき進路を決めた。 人を、小夜の母親を見つけ、人と探しに集中できる職、探偵に。 そう決めた時「自然と目が行く人」から「スキな人」になっていた。 落葉　禍凛 どこかボーっとしたようなダウナー系の男性。 こだわらないことにこだわりをもっている。 お小夜さんの母親を見つけることが初の依頼であり、現在調査中。 【踏破シナリオ】 同居人：「紅葉は落葉となりて、冬を越えて春花咲かす」 紅葉　小夜（通称：お小夜さん）に復活させてもらって、これからも 手を取っていく。 【取得呪文】 ・旧き印 ・ニャルラトホテップとの接触

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