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美那津岐比売命は須佐之男命と櫛名田比売の子であり、バラバラになった八俣遠呂智の魂の一部が生まれ変わった海神である。須佐之男命が出雲にて封じ、人々から忘れられて力を失っていた。しかし、封じた祠のもとに村が出来、村人は美那津岐比売命を八俣遠呂智だと知らずに再び祀った。美那津岐比売命は力を失っており、村人達の信仰だけではそれほどの力を取り戻すこともなかった。ある時、村を嵐が襲う。村人達は美那津岐比売命に助けを乞うが、力を失った美那津岐比売命にはどうすることもできなかった。嵐の続く中、村は美那津岐比売命に生贄を捧げることにした。その時生贄として選ばれたのが八雲渚である。八雲渚を食らった美那津岐比売命は力を取り戻し、嵐を止ませたのだった。 美那津岐比売命は民間信仰から生まれたレネゲイドビーイングである。とある漁村に女僧が訪れ、その存在を村人に教えた。神として祀られてはいたものの、その漁村でしか認知されておらず存在が希薄で力が弱かったのだが、渚が生贄として捧げられた際に取り憑き存在を確立させる。当時渚はただの依代に過ぎなかったが、時が流れるにつれ渚と美那津岐比売命が同一視され、渚も美那津岐比売命と同等の能力を行使できるようになっている。 水を操って戦う。水を武器としたり盾としたり様々。街中ではその辺の水道から水を引っ張ってきたりしているので割と迷惑がられているが、いざとなれば空気中の水分で何とかすることもできる。

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