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希軽惰　本枯(28) 好きな四字熟語は「不労所得」 座右の銘は「果報は寝て待て」 その人柄は希薄で意志が軽く怠惰であり、本質的に枯れている。 怠惰、怠慢、停滞、すべての活動にやる気を見いだせない、名が体を表しているお手本のような存在。 厳格で真面目な柔原微風とは幼なじみで悪友で腐れ縁である。性格は真反対だが小中高大、全て同じ学校に通い、提出物はほとんど微風に面倒を見てもらっていた。 いかに自分が動かずに楽して働いて給料をもらうかを考えに考え抜いた結果、自分は国語教師になり柔原微風を保険医にさせることで面倒な書類関連を全て微風に丸投げし、自分は50分間ダラダラ授業すれば楽して金が貰えるではないかという超天才的発想の下、希軽惰は国語教師となり、微風を保険医にさせることに成功した。 希軽惰と柔原はお互いに代々怪異解決を生業としてきた家柄であり、本人たちも協力して何度か怪異を解決したことがあるため絆は深い。 (その関係もあり、怪異に巻き込まれた時に連携が取りやすいように同じ職場にした) ほとんど人のいない寮生活を満喫していたがHO2～4+αの加入で、監督役を任されることになり非常に面倒。とりあえず、お前らは癖がありすぎるので自分が出張らなきゃいけないような面倒事は起こさないでくれ。と頭を抱えながら毎日生活している。 希軽惰としては経験則として面倒を放って置くとさらに大きな面倒ごとになることは28年間で十二分に学んでいるので、仕事関連は微風に任せるが距離の近い寮生とは積極的にコミュニケーションを行い、彼らの(人間関係の)爆弾処理を事前に行っている。 寮生達に関しては彼らにたとえ異常性が見られようと知らない、というか関係ない。自分に被害が及ばないのだったらそれはただの無害な人間で、危害を及ぼす怪異よりはずっとずっと可愛いらしい存在だ。だから、寮生がストーカーだろうがコミュ障だから何か裏があるとしても希軽惰は知らないし、そんなことを気にせずただの人として接する。 「だから、お前らは面倒事を起こすな。後処理をするやつの気持ちを考えて常に行動しろ、してくれ……」 ゲームが好きで、特にクリア後に何も残らずただ時間が浪費したことだけが実感できる「虚無ゲー」と呼ばれる存在が好きでお気に入りは「四八(仮)」慣れるまでは苦痛の「魔界村」 最新のゲームからかなり古いファミコン世代のゲームまで幅広くやっている。最近はsteamで賛否両論～低評価がつけられている100～400円程度のクソゴミ、時間の浪費、人生の中の汚点と呼ばれる作品を探してプレイしている。 ちなみに、プレイした作品は全て非常に良いという評価を付けてみんなにゴミを与えるお手伝いをしている。 趣味が高じてクソゲーをリアルタイムでいかに最速でクリアできるかというクソゲーRTAを行っている。さらにそれを動画で投稿して世の中の人間をクソゲー沼に堕とそうとしており、微風から「悪魔の所業」だとドン引きされている。 そもそもゲームを好きになったきっかけは学生時代に面倒で何もやる気がなかった希軽惰に何かやらせようとした微風がどこからともなく四八(仮)を持ってきて希軽惰にプレイさせたことから始まっている。元はといえば自分で蒔いた種であるため微風は希軽惰の行いをあまり強く言えない。 ゲーム関連は学生時代死ぬほど時間が余ってたので大体のものは得意で、そこら辺は寮生と話が通じる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 葛城真琴として 何度やり直してもどうにもならなかった絶望と、研究所と自分への怒り、仲間の死への深い悲しみ、様々な感情が渦巻き、全ての思考を放棄してしまう。食事もほとんど行わず、ただ外をぼんやりを眺めて過ごす凪のような生きながら死んだような生活を送っていた。彼が死を選ばなかったのは、自分だけは死んでいった仲間を覚え続けなければいけないという責任感と、残されたものの苦労を知っている自分が残された続けた在沢善乃を残すことは出来ないという覚悟からだった。 今回の葛城真琴は停滞を選んだ、仲間を救わないという怠慢を犯し、怠惰に浸かった。 数年かけてその罪を自覚した葛城真琴は凪のような時を終わらせて、何かを取り組もうとした。その時に在沢に進められたのが四八(仮)(職員の一人が処分に困って在沢先生に投げた) 空虚。ゲームを終えた後の感想はそれだった。 つまらない訳ではなかった、かといって面白くもない。まさに今の自分のようだと自嘲したが、ゲームをしているときだけは他のことが少しだけ忘れられたような気がした。 その後もどんどんゲームや娯楽を行い、何かを忘れるように没頭していき、精神状態がだんだんと安定していくようになった。 そんな時、星見伊織からHO2～4のことを告げられ、様子を見ると彼らの面影をはっきりと感じた。ただ、感傷に浸るだけの行為だが、また彼らと同じ時間を過ごすために教師として潜入することを決め、在沢にも協力してもらった。 違和感のないように自分達(葛城と在沢)は数年前から寮に住んでいたという暗示をかけて、彼らを見守るようにした。 葛城真琴は停滞を選んだが、彼らは前へ進んでいく。なら、自分が行うのは見守るだけでいい。けれど彼らが前へ向かう時、障害になるものがあれば何とかしよう、終わってしまった自分に出きるのは彼らを終わらせないことだけだ。葛城真琴はこの夢のような一時を終わらせない。

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