タグ： ハッピーいぬちゃんの1920年代

聖職者(基本ルールブック) X2U 神父×マフィア 「歩く書庫」ともいうべき膨大な知識量を持つ青年。 幼少の頃、現在の住処である教会の庭で昼寝をしていたところを保護され、家族や身寄りについて何も情報が得られなかったため、そのまま教会に引き取られた。 白皮症(アルビノ)であるが、造形がひどく整っていたために、迫害というよりは神格化の対象として、島民には慕われている。 あまり身長が伸びなかったからか、はたまた特異な風貌からか、いつまでも若い子供のようにも、はたまた老人のようにも見え、時には性別すら超越するような不思議な雰囲気も魅力なのだとか。 幼少の頃から彼を知る島民たちは、今でも「空から天使が落ちてきたのだ」とか、「あの教会には神の使いが住んでいるのだ」とか、まるで伝説を語るかのように噂話をしている。 というか多分、それぐらいしか話すような話題がないのだ、辺鄙な島のわずかな島民たちには…。 そんなわけで暇な島民たちによって噂はどんどん広がるばかりであり、背びれも尾ひれもついてしまって結構大変なことになっている。 常に黒いベールで頭部を覆っており、露出も控え、稀に外出するときには黒い日傘を持ち歩く。 それは日光を遮断しなくてはならないという身体的な理由と、顔のない「偶像」となることで自分自身という個性を排除し、人々の祈りや罪の告白に私情や欲を介入させないという精神的な理由からである。 その足取りは軽やかで、自由奔放な籠の鳥。 普段は思いのほか粗雑な言葉遣いであるが、どこか文語体に近い調子で喋る。 自身のことを語らざるを得ないときの彼は、まるで本の地の文を読み上げるかのようですらある。 暇な時は教会内を自由に散歩したり、書籍を溜め込みすぎて小さな書庫のようになった自室で、延々と本を読み漁ったりしている。 知識欲旺盛であり、勉学に励むことがそのまま自身の快楽に直結しているため、天使のように見えても案外自分の欲には忠実な人間。 己の身体についてよく知るために医学、自分のような存在がこれまでどのような扱いをされてきたか調べるために歴史などは特に深く学んでいる。 とはいえ狭い世界でぬくぬくと人々に慕われ尊敬され、自身もまたサンドロ大司教を尊敬し、愛に溢れたこの島のあたたかな生活に対してはとくに不満も不平もない。 彼がそう思っているだけで実情は違うかもしれないけど、まぁ、だからなんだという話だ。自分の目先に見えるものが美しいものならそれでいい。欲しいものは言えば手に入るし。ヒールとか。 強いて言うなら、せっかく溜めた知識を何かに使えたらいいのに、とは考えている。 自分は人より言葉も巧みだし、説教の草稿を練るのも得意だし、なんならこの風貌は間違いなく人に愛されてしかるべきだから、いっそ神様にでもなっちゃおうかな？アハハ！ 自身が特殊かつ美しい容姿で生まれたことを自覚しており、特にこれまで迫害もされてこなかったという環境から、多少、自信と傲慢に満ち溢れた性格にはなってしまっているかもしれない。 世界で一番大きな図書館を自分一人だけのものにして、一生かけて読みふけりたいというふざけた夢を持っている。まぁ夢だからいいでしょ、ってね！ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『勉学とは、他者の為ならず、ただ己が欲を満たす為にある。』 「名前なんざ聞かずとも、神父様でも天使様でも、好きに呼べばいいんだぜ。アハハ！」 「みんながみんなを愛している、それが一番素敵なことさ。素敵な島だろ？ 楽園へようこそ！」 「このファウストという男は、歳を数えてないから、何歳かはわからない。でも肉体の成長はとうに止まっているから、これでもうすっかり大人ってことではあるんだろうぜ。ちぇっ！」

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