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〔自己紹介〕 足立　浪牙（あだち　ろうが）。 昔は他人を思いやり、人付き合いも上手い方だった。 だがある事件をきっかけに性格が急変。 現在警察内では個人プレイを好む一匹狼スタイルで通っている。 特に人に貸し借りをしないようになった。 口癖は「で？それに協力することで俺にメリットはあるのか？」 数年前に黒猫を助け、飼ってはいないが懐いている。名前はクロ。 趣味は麻雀で、1000点500円レート卓を主に根城としてやっている。 人の心を見抜き、容赦なく人を狩っていくスタイルで、近場の麻雀卓ではかなりの打ち手。 現在独り身。 メイの様な犠牲者を出さないためにも、女性の行方不明事件を追っている。 【足立狼牙の過去】 彼には8才離れた妹がいた。 名前は、足立　羊（あだち　めい）＊APP＝17。 少し気弱な性格だったが、他人の気持ちを思いやる優しい女性だった。 兄弟の関係は良好で、メイは「ロウ兄」と呼ぶような仲。 メイが高校入学時、丁度狼牙も若いながらも大きな事件のリーダーを任される。 お互い頑張ろうと誓った矢先、メイが誘拐されてしまう。 犯人は狼牙が追っていた凶悪犯グループであり、狼牙の追跡調査を辞めさせるための犯行だった。 懸命な捜査により犯人グループは捕まり、メイも発見される。 しかしメイは激しい暴行を受けており、肉体的にも精神的にもダメージを負っていた。 一時は家に引きこもっていたメイだったが、狼牙の強い説得で登校を始める。 だが予想していたとおり学校で直接的ではないにしろ、いじめを受けてしまう。 そのいじめがさらに悪化した時、メイは自殺を選択し、屋上から飛び降り自殺をした。 残された遺書には、　　「幸せになりたかった」　　　とだけ綴られていた。 狼牙はまず悲しみより怒りが生まれ、いじめの主犯を殴りつける。何度も、何度も。 狼牙が自分の行ったことの愚かさに気付いた時は、すでに主犯の意識はなかった。 その後、狼牙はそういった事情もあったため、1年間の謹慎処分で話がついた。 狼牙は自分が事件を追わなければ、メイは幸せになれたのではないかと自責する。 その思いからか謹慎処分の間、日本中を回ってメイのために美しい風景を撮っていた。 お金はなかったが、趣味の麻雀でなんとか生計は立てられた。 謹慎処分が開け、仕事に復帰した時、これからは人と深い関わり合いを持つことは辞めると決めた。 あくまでお互いにメリットがあるだけの関係で、そこには深い感情はない。 そして私(狼牙)だけが幸せになることも許されない。 私(狼牙)は一人の「狼」として生きていかなければならないのだ。 ■行方不明事件について 　３ヶ月ほど前から発生している不可解な事件。被害者は全員女性であり、年齢は２０～４０歳まで統一性 はない。行方不明者は誰一人として発見されてはおらず、捜査は難航している。警察では表立った調査は現 在ではしていない。

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