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台湾出身の青年。 通りすがった際ラーメン屋の弟子に捕まり流れでバイトする事になった。日本語は片言。 白鶴拳の使い手でありその技は極意を会得した本場のそれそのもの。 貫手の型を基本とし、開手を自由自在に操り目にも留まらぬ速さで突き通し薪を割るパフォーマンス等で路上では人気を博している。 拳法を生業としているようなレベルだが彼曰く「台湾人ならこのくらい誰でも使える」との事。少林サッカーのラストかな？ 日本には尋ね人を探しに来ているらしい。 数年前、彼の属していた拳法家チームの里で格闘大会が開かれると師である父から報せが届き、家族同然である仲間達が集い挑戦者を待っていた。 日が落ちかけた頃訪れた人間は男ただ一人。彼の目は普通ではない事が見て取れたが、億さぬ仲間の意思により試合は開かれる。 その結果は最早試合等ではない、殺戮であった。 かつて仲間であった変わり果てたモノが転がるさなか、退かぬ父の瞳を目に焼き付けたまま紋龍に血濡れの手刀が振り下ろされる。 その耳にこだまするように眼の前の悪魔の口がひらく。 「報いだ」 その言葉の意味を知ったのは彼が旅立つ事となった あくる日の夜であった。 ・ある台湾の週刊誌による記事 一夜にして10名以上の死者を出した大量殺人事件があった。 犯人は未だに特定されておらず未解決となったままである。 これには実力者ばかりを狙って命を奪い、己らが最強の座を欲しいがままにするという残虐非道な殺人集団が深く関わっているという噂があり、現にメディアには規制が敷かれたかのように不思議な程表に上がらなかった。 しかし事件の発生場所が潜むように隠された山岳の奥地であったという事から、襲撃されたのはその殺人集団の根城の方であり、復讐の為皆殺しにされたのではないか？といった根も葉もない噂があるようだ。 分かりづらそう！！ LALの功夫編と見せかけてこっちが敵側的でしたみたいな感じ 仲間達が招集されたのは格闘大会などではなく活動拠点を突き止められて乗り込まれる寸前の緊急招集 普段は日本に観光に来た一般台湾人を装っている為基本的にはパンチに武道を乗せたものくらいしか使わない(白鶴拳基本の体術) 実際は家族である仲間達を全員殺され復讐する為に生きているも同然の状態なのでとんでもなく不安定でありPOWが削られている 虐殺した犯人は同じく白鶴拳の達人であった親友を紋龍達に殺された名も知れない日本人 最強なんてくだらない見栄と地位の為に殺された親友の仇を討った こっちもまた復讐の為に人生を捧げていたので現在の生死は不明 紋龍が生き残ったのは神による奇跡か、それともいつか復讐の復讐で自分の事を殺めに来るだろうと、生きる屍となる自分への希望を残したのか 紋龍自身は心の奥底では最強の座などいらなかった。 ただ愛する家族達と共にいたかっただけだった。

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