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――――君は空に浮かぶ剣を見たことがあるか？ ないのならば、彼女の『ショー』を一度見ておくべきだろう。 彼女の奇術と、その舞いは全ての観客を虜にする。 そして空に浮かんだ剣が、切っ先を君に向けているのに気づいた時、そこで君はステージから降ろされる事になる。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ とある奇術団に所属するマジシャン。得意技は空中浮遊(エフェクトでズルはしないよ) 浅黄色のサイドポニーと斜め向きに被ったミニシルクハットが特徴的。 天真爛漫で愛嬌がよく、奇術師としてのファンは多い。 奇術師として活躍する一方で、交友関係の広さからUGNなどの組織からレネゲイド関連の事件の調査を依頼されることもある。 オーヴァードとして戦いに赴く際は、性格が一転し非常に加虐的な言動を行う。戦闘用人格(ﾃﾞｭｱﾙﾌｪｲｽ)ではなく、曰く『テンションが上がっちゃう』らしい。 かつてオーヴァードの力を両親に見られた事があり、当時UGNによって記憶処理は施されたが、その時に投げかけられた「怪物」という言葉を受けて以来、両親を避けるようになった。 モルフェウスの力で作り出した剣をオルクスの領域で空中に固定し、それを足場に宙を自在に駆け回る。 攻撃方法は剣の投擲。空中に浮かぶ剣を次々乗り継ぎ、その内の１本を掴んで投げる。 空を剣と共に舞うその姿から『ソード・ダンサー』と呼ばれるようになった。 だが本人は『ダンサー』と呼ばれるのが不服らしく、『剣舞の奇術師』のコードネームに落ち着いた。 「私は月宮カノン。誰もが知る天才マジシャンだよ！え？知らない？」 「呼び方？気軽に『カノン』って呼んでいいよ。さん付けとか別に気にしなくていいからね？」 「ダンサーってコードネームはあんまりじゃないかな～？私、奇術師(マジシャン)なんだけどなぁー」 「剣刺し箱って有名だけど、私の剣はタネなんか無いからね。刺さると本当に痛いわよ？」 「アハハハ！楽しくなってきた！まだバテたりしちゃダメよ？」 「あーあ、もう飽きちゃった。ショーはもう終わりよ、死んで。」 「普段の公演もエフェクトでズルしてないかって？ナンセンスね。私だって奇術師としてのプライドはあるのよ」 「ステージの上では、私はオーヴァードじゃない。皆を驚かせ楽しませる、一人の奇術師なんだから」 「記憶処理って残酷よね。自分の子供に『怪物』と言ったことだって、忘れちゃうのよ」

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