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・使用ルールブック クトゥルフ神話TRPG ・職業 貴族→商人 元々は中国の貴族であったが、現在は夫と共に商人をして生計を立てている。 ・略歴 中国、清国の元上流階級の生まれの娘。温室育ちの貴女であり、元々は中国の古い伝統を大切にする部族の家に住んでいた。父が所謂軍師のような立場の人間であることもあり、馬術や槍術は、いつも身近にあるものだった。しかし、彼女は古臭い伝統よりも、新しいこと、新しいもの、外のものが好きだった。ある時から彼女は壁の外の世界に憧れるようになる。彼女の家は大きな壁に囲まれており、外を見ることすら許されなかったのだ。家に散在していた学問の書物を読みあさるうちに、いつしか本物を見て感じたい、もっと多くの人と触れ合いたいと思うようになった。彼女は殆どの事象を文面でしか見た事がなかった。このため彼女は、愛や恋というものも殆ど文面でしか知らないし、未だに常識知らずな事が多い。これらに触れたいというのが彼女の望みであり、それができる機会をずっと探していた。 その後、幼馴染の手引きもあり、屋敷を抜け出して外に出ることができた彼女は、幼馴染と旅先で出会った日本人と共に中国を旅し、様々なものを得て様々なものを失った。その果てに幼馴染と婚約した彼女は二児の母になり、またしても日本へ赴いた際に旅を共にしていた日本人と遭遇。その後は再びいざこざに巻き込まれて今に至る。現在は夫と共に商人となっている。当然日本に訪れる機会も多くある。 性格は大人しめでお淑やかに見える外観とは異なり非常に好奇心が強く、学問系の知識などに心惹かれる。また、他の人の話を聞くのが好きであり、特に自分の知らないことをたくさん知っている人物には喜んで引っ付いていく。知ること、学ぶことを喜びとしており、新しい発見が常にある生活をするのが夢だった。そんな彼女であるが、自分の興味のあること以外どうでも良いという訳ではなく、かなりのお人好しでもあり、困っている人は放っておけない性格である。30代の母となった今もそれは変わらず、探求心の塊であり、心優しき人物である。 ・通過シナリオ 清末の英雄： 私たちの物語はこんな所で終わりません。ここから始まるんです。 正天の暗黒： 刻んだ旅の証は消えはしません。世界が暗黒であれば、私たちがそれを払う光になりましょう。 恋情に死す： 誰に何を言われようとも、自分の思ったように行動すれば良いんですよ。 ・不定の狂気 鏡の世界：すべての事象を逆の意味に捉える。恐怖は至福。犯罪は正義（8ヶ月or8セッション） ーーーーーーーー以下、読まなくても良い設定の詳細ーーーーーーーーー 壁の中に居た時代。神美は伊 揚古(イ ヤング)と知り合う。彼は家の周りを取り囲む壁の外からやってきた人間であり、彼の話す旅先でのこと、そして彼の人生という物語に興味を持つようになった。元々壁の外に憧れていた彼女は、次第に、全てを捨てて外に出る事を望むようになる。纏足の習慣を避けてきた彼女は結婚をすることもできず、一族からも冷たい目で見られるようになり、家庭内での立場も危うくなっている状態だった。そんな中、彼女はついに壁の外に出ることを決意した。この時彼女は愛馬であるカムイ(母がまとめた書物を読んで名付けた。海を越えた先にある日本、その北方に伝わるアイヌの伝説から。神威は、アイヌにおいて神格を表す言葉)と共に家を出た。 伊 揚古の協力もあり、駆け落ち(本人たちは当時、そんなことを微塵も思っていないが)のような形で家を抜け出し、現在は彼と共に広い大陸を旅している。家から持ってきた大量のお金があるものの、これでずっとは暮らしていけないと悟り、楽器演奏ができる彼の旋律に合わせて歌を歌ったり、彼の商売をちょっと手伝うことで生計を立てている。 そんな中、天津 征士郎(あまつ せいじろう)と出会う。彼は日本に渡来してきたものの、色々あって行き倒れていた。お人好しだった彼女は、最早猫を拾うような感覚でそんな彼を助けた。 中国を大横断する旅の後、多くの出会いを果たし多くのものを失いながらも三人で前に進んだ彼女は心身共に成長した。そして、共に旅をしていた伊 揚古と結ばれる。しかし、天津 征士郎はそんな2人の幸せの中、1人日本へと戻っていった。12年の月日を過ごした彼女と伊 揚古は、生まれた子供を信頼できる知り合いに預け、日本へと旅立つことになる。彼らの目的地は帝都。天津の生まれ故郷である日本に、2人は旅に出た。帝都での旅を乗り越えた彼女は、天津と共に三重へ立ち寄り、そこで御守りを購入してから中国へと戻っていった。大切な思い出の人生の1ページへ刻み、その想いは彼女の息子と娘へ継がれていくのだろう。

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