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●アイドル、音楽タレント(2015ベース) 　職業技能：言いくるめ、芸術（歌唱）、芸術（ダンス）、心理学、説得、変装 　＋個人的な関心のある技能２つ ⇒ 目星、聞き耳 ＜特徴表＞ ・芸術的才能：⇒《芸術：ダンス》+45% 　稽古事を小さいころに習っていたか、実用ブログなどで人気を博している。 　任意の<芸術>一つに［INT×3］%を加える。プレイヤーは音楽、著述などの専門分野を指定すること。 ・素早い： 　柔軟さと軽快さを併せ持っている。DEX+1。ただしSIZが9以下の場合、素早い上に小柄であるため、DEX+2。 ----------------------------------------------------------- 落ちぶれた元アイドル。 かつてはMIANというアイドルネームで煌びやかな表舞台に立っていた。 幼少期に両親のススメでアイドル事務所に所属。 14歳の頃には大型新人アイドルユニットのセンターを飾り、オリコンでは連続1位をキープするなど一斉を風靡する。 しかし栄華は長くは続かなかった。 事務所の社長や脱税などの黒い噂がマスコミに取り上げられ、それは彼女自身の身にも降り掛かった。 マネージャーからのセクハラを受け、少女売春などの噂が立つようになった。 さらに新しい幼年アイドルの台頭など、ここなを取り巻く状況は日に日に逆風が強くなっていく。 売れっ子アイドルとなり名が広く知れ渡るにつれ、仕事と金のことしか見えなくなっていた父親は娘を見限り、 金を持って失踪。 体面と見栄ばかりを気にしていた母親は、世間の噂もあってかノイローゼとなり、 落ち目となっていた頃にやっと貰えた大型仕事の契約から帰った日、自室で首を括っていた。 その後、幼い頃から懐いていた母方の祖母に引き取られる。 しばらくの間は熱心な彼女の支えもあって持ち直し、普通に学校に通えるまでに回復するも、 世話になった祖母もあえなく病死。 天涯孤独となった彼女は必死で働くも、事務所が裏社会とのつながりがあったためか、 あれよあれよという間に沼に沈められ、惨めな生活に喘ぐことになる。 しばらくの間、環境の悪い安アパートを借りながらの風俗嬢としての生活を余儀なくされていた。 何もかも嫌になり、母と同じように死んでしまおうか、と思っていたところ、 虚ろな彼女にたまたま声をかける者があった。 その人はここなのアイドル時代のファンだと言う。 聞けば彼女の影響を受け、アイドルの作詞/作曲家を目指しているのだと。 ひどく憔悴し切ったここなを励ましつつ、自身がどんなにか憧れ、夢を抱かせてくれたかを語る。 全てがどうでもよく、押し潰されんとしていた彼女に手を差し伸べたその人は、とある場所に案内した。 それは祈るもの全てを受け入れる教団だ。 胡散臭い宗教とは違い、違法な寄付金を要求してくることもなく、ただ祈りだけを求めるものだ。 そこにいる人々は誰もかれも悲惨な経歴の持ち主であったが、ひどく穏やかな顔をしていた。 彼らを救う神が、じきにこの世の中全てを変えてくれるのだから。 そんな人々の崇拝は、今の彼女にとっては救いに見えた。そして進められるがままに入信することとなる。 入信してから後、裏で手を引いてくれた人間がいたのか、淀んだ生活から抜け出ることが叶い、 人並みの生活に戻ることが出来た。それだけでも救いではあった。 ――教団の計画が失敗したその日。 作曲家の卵は憧れの人だけでも逃亡させるために、身を呈してここなをかばい凶弾に斃れた。 零落した自分のことを、最後までファンで憧れだと言い続けてくれたその人のこと。 一番最初に自分の歌を褒めてくれて、幼い頃から亡くなるまでずっと支え続けてくれた祖母のこと。 そして自分のアイドルとしての振舞い方に、何よりも誰よりも自信を持ち、輝いていたあの日のこと。 自分を捨てた全てを打ち壊すため、アイドルとしての全てを取り戻すため、 世界中の人間を観客とした一世一代の、最後のステージの舞台に立つ決意を固めたのであった。 ----------------------------------------------------------- ▼『さよならを言いにきた ―造反のカタストロフィ― 』（KP/シナリオ：はし）※テストプレイ 　今は亡き教団の遺志と継ぐもの、というよりも、8年前の輝かしいアイドルMIANの姿で再び舞台に立つ。 　それはすなわち、ダオロスをステージの照明代わり、トルネンブラを伴奏代わりとして召喚するための儀式を 　世界に終焉を齎す、MIANの復活ラストLIVEという名目で決行。 　自分の持てるもの全てを悪魔への代償にした末に、アイドルとは程遠いボロボロな姿を晒しつつも、 　かくて彼女の歌声によって世界は滅亡を迎える。 　世界の終焉に響き渡っていた歌は、友人でありファンだと言ってくれた量子の遺してくれた曲 　『I'm here to say GOODBYE』――さよならを言いにきた 　全世界の観客たちと共にロスト。全ては虚無へと回帰した。 　

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