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元医師・現ばあや。猫屋敷流柔気功術・家事拳創始者。 猫屋敷家の分家に生まれ、幼いころから気功術を学ぶ。その後、気功や漢方薬を用いた東方医学を修め医師となる。 激動の時代を敵味方老若男女を分け隔てなく治療して全国行脚、平和になって後は小さな治療院を開業し仕事に従事する。 庵呪40歳代のある日、猫屋敷本家より急報が届く。いわく、本家の赤子に犬神つきが出たというのである。 通常の医師では全く治すことができず苦しむばかりの赤子を前に、当主月白が庵呪に白羽の矢を立てたのだ。 幼子よかわいそうにと庵呪は本家へ急行。そこで気功術による治療を試みると、見事その赤子は回復した。 庵呪の腕前を評価した月白は、治療院ごと居を移し、ばあやとして本家に勤務しないかと依頼。赤子の経過が心配であった庵呪は快諾し、本家へ入ることとなった。 その後十数年をかけて修めていた気功術に改良を加え、家事の無駄のない動きを元とした猫屋敷流柔気功術『家事拳』を開発。 グランドマスターとして猫屋敷本家分家、そして外部の者にも門下生を抱えている。 医術と気功術、そしてばあやとしての優しさを武器に影から猫屋敷家を支えている。 朗らかで優しい性格だが、老人であるためか世を達観視しており飄々とした部分も多い。 若き猫屋敷の人々をからかうこともしばしばあり、ばあやとして慕われる反面、からかわれてトラウマになった事象もある。 若いころはAPP15相当の美人であったが、老人に向かうにつれて徐々に老いさらばえ、さらに何故か縮んでしまったため身長は１Mに満たない。 いつも仙人のような杖をついて歩いているので、庵呪が近づくと小気味いい木の音がする。

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