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【経歴】 　メイリ・スメラギ。【カインドファミリー】の一員であり、このご時世に銃ではなく鉄塊じみた巨大な剣を用いる数寄者。『スメラギ』の母音の多さに苦しむ者多数ゆえ、たいてい『メイリ』とだけ、名前で呼ばれている。通称“守銭奴のメイリ”。 　その正体はFHが開発した元汎用型殺戮人形。潜入から戦闘、情報戦に至るまで単品でこなせるカタログスペックを誇る。ただし、その武装の重量ゆえに初速の遅さは如何ともしがたく、解決の目途は立っていない。 　その中で『彼女』は材料となったオーヴァードの特性か、はたまた神の気まぐれというものなのか、EXオーヴァードからレネゲイドビーイングに進化し、自我を獲得した。しかしそのせいで性能が不安定になり、あえなく返品処分に。この一件は『彼女』のプライドをしたたかに傷つけたらしく、これ以来、『彼女』はものごとの値段、値札にいたくこだわるようになる。 　研究所に返品されたのち、一通りデータがとられた後、下手に研究所に縛り付けるより外部で情報を蓄積されたほうが良質なサンプルになりうると判断され、最低限の戸籍と金銭を与えられ放逐される。この際、『彼女』が製造番号134340だったことにちなみ、天体に詳しい研究者の一人が冥王星をもとにした名を与えた。 　わりと殺伐とした生まれを持つ彼女が、何をどう間違えてはるばる海を越えバカ騒ぎがエブリデイのギャングに身をやつすことになったのか、詳細は不明。

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