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ゴリゴリのキャリア組。某有名国立大から鳴り物入りで配属されてから、着実に実績を重ねて来た。数年前に警察庁より出向して警視庁に着任、現在では特定の案件を担当せず遊撃的な行動が可能なことから『零課』と呼ばれる班のチーフに就く。 現在の階級は警視正。キャリア組同期の中でも比較的早い出世だが、あまり気にした様子はない。その態度が余計周囲の反感を買っているのだが、それも同じくそんなに気にしていない。 (PLもザックリ調べたのですが、警視正は県警のトップに出向したりと内勤が殆どになるそうです。チーフってお名前ですし、多分待遇は県警署長より偉いくらいかなぁって) 性格は、ちょっとサバサバとした先輩タイプ。短気な上口は悪いが面倒見は良く、先輩にはいい顔をされないが後輩からはちょこちょこ好かれている。 少し頑固な所があり、一つ決めたことは貫き通すタイプ。反面、自分の行動は常に慎重有るべきが信条であり、臆病な所も。 元々情や義に厚く事件によっては犯人確保を躊躇うようなことさえあったが、3年前の事件以来その手の「甘え」はナリを潜めている。 目付きの悪さに頬の傷(頬の傷は3年前の事件時についたもの)、頭の後ろまでﾋﾞｮｲﾝと伸びたアホ毛がトレードマーク。しかし、身長が低めなのもありあまり似合わない。身長規定に到達しない分はアホ毛を固めて数字を稼いだと専らの噂。勿論コンプレックスになっており、身長が低いとバカにされるとすぐにキレる。 「おーい小倉〜間違った、大倉〜〜」 「誰が名字に似合わねぇチビッ子だブッ殺すぞ！！！！！！！！！！！！」 割に大きな挫折もなく人生を送ってこれたのは、彼の才能……ではない。寧ろ地頭は凡で体格は採用規定ギリギリクラス。それを補ってきたのは、単に彼の才能が「胆力」と「努力」に振りきれていたことにある。 人生の岐路でこれまで積み上げてきたものを十全に使える鉄の心臓こそ、紛れもなく彼の武器なのだ。 幼い頃から警察官の道を志しており、牛乳やぶらさがり健康機で無駄なあがきを続けた結果ギリギリ身長の規定を突破した。 大学も法学部の犯罪心理学を専攻しており、せっかく内勤の多いキャリア組として採用された後でも現場に出やすい職場ばかりを希望している。 ――――――――過去の話―――――――――――― 　小学生の頃、真面目ながらもワンパク少年だった健太郎くん。友人も多く、少年自警団を気取って近所のﾊﾟﾄﾛｰﾙなんかを行っておりました。 そこに起こった大事件、近所でペットの連続惨殺死体が上がっていたのです。意気揚々と調査にかかります。 結局、犯人は町内の受験に失敗した浪人生だったのですが、追い詰めたところで小学生に勝てる道理はありません。そのままボコボコにされた挙げ句気絶していた周囲にペットの死体をばら蒔かれて犯人に仕立て上げられました。 これも後に真犯人はバレるものですが、それまでの期間は親に、先生に、そして警察に散々怒られ詰られました。　数か月後、犯人が見つかっても特に謝罪の言葉も無く、人騒がせな　でおしまい。 　この一件から、大人への不信感に加えて現状の警察組織へ強い危機感を抱くようになり、警察の偉い人になって俺が変えてやるんだ、という気持ちでいっぱいになりました。 　時が経ち、もうそんな昔の志は思い出に変わってしまいましたが、未だに現場志向なことと、子どもにだけはちょっと甘いことはこの記憶の名残だったり。 (ただ、現在子供に甘いことは｢友達だと思ってるんじゃないか｣なんて散々からかわれたりしているのですが。)

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