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ハンドアウト２： 遺された者 君には大切な人がいた。 世界最高のクライマーであった彼は、第二次狂気山脈登山隊に参加した。 必ず生きて帰ると君に約束して。しかし彼は還らなかった。 約束を違えた彼を、そして彼を喰らった山を、君は許せなかった。 第三次登山隊が発足したとき、君が参加したのは必然だった。 【ミッション：狂気山脈を制覇する】 【ハンドアウト２】の「大切な人」との関係は、恋人、親友、家族、ライバルなど自由に設定していい。 ただし、裏面を確認してから判断すること。 ハンドアウト２裏： 呼ばれた者 君の大切な人は、名をセロ・フィッツロイという。 はたから見れば自殺志願者とも言えるような危険なクラミングにのめり込む彼は、 その行為を通して深く自分の精神世界と対話する、瞑想者のような人だった。 そんな彼を失ったからか、君は自分の精神と向き合う時間が多くなった。 どんな精神の発露かは分からないが、奇妙な夢を見ることが増えた。 それは時に、白昼夢ともなった。 気が狂いそうな夢の中で、君は確かに、かの山に呼ばれている気がした。 ★裏情報の公開 この情報を公開すると、 「回想シーン：クライミングと瞑想」が発生する。 回想シーンが発生すると、君を絶え間なく襲うようになった奇妙な夢の影響により 正気度ロール（2／1D4+2）が発生する。 それ以降、断続的に君を白昼夢が襲うようになるが、 代わりに君が行う〈ナビゲート〉ロールは奇妙な夢の導きにより+10％の補正を受ける。 虹谷 旭（にじたに あさひ）。 セロ・フィッツロイとはパタゴニアのセロ・トーレで出会った。 怪我をしたところをセロに助けてもらい、荷物を落としたセロに食料を分けて、 お互い命を助け合ってから、親友でありライバルであった。 ２年に一度は必ず一緒に上り、登った山の数や高さを競い合っていた。 セロの死は丁度その２年の節目の１ヶ月前のことだった。 セロとは対照的によく喋りよく食べよく笑う人物であったが、彼の死後は口数も少なくなり、 以前の虹谷を知る人からは「まるでセロが乗り移ったようだ」と言われている。 呪文《クトゥルフのわしづかみ（ルールブック p256）》 呪文の発動には 1D6 の〈正気度〉と 2D6 のMP を消費する。さらに、呪文だけに集中する必要がある。 対象と〈POW〉対抗ロールを行い、成功すると１ラウンドの間、 高次元から伸びてきた触肢にわしづかみにされ、相手は身動きなど一切の行動を封じられる。 更に対象はラウンド終了時に〈STR〉を 1D10 点失う。 追加で 2D6 ずつMP を消費すれば、この呪文の効果を伸ばし続けることができる。 その際、〈正気度〉を追加で失う必要はない。

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