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とある少女は一人きり。 路地の中で泣いていた。 笑顔の背中を、大声で。 愛した人達を、大声で。 誰も聞かない、大声で。 暗い暗い、新月の下。 何度も何度も呼んでいた――――――― とある裕福な家庭に産まれたものの、度重なる虐待の果てに捨てられた少女。 両親は私を愛していた。それ故の事だと思っていた。 だから、ずっと我慢してたのに。 親が本当に愛していたのは、宵鳥緑という人間ではなかった。 愛情が注がれていたのは、私が継いだ遺伝子と、私の中の卵だけ。 それさえあればどうでもよかった。 私はずっと愛していたというのに。ずっと幸せだと信じていたのに。 私の「声」は聞こえていなかったのだ。 ついに「それ」が駄目になった日、私は捨てられた。 捨てられた私は、ヤクザに捕まった。 逃げようとすると殴られた。抵抗すれば蹴り飛ばされた。 私の「声」は聞かれなかった。 その後は、大人数で囲まれたり、一日中······いや、これ以上はやめておこう。 まあ、周りから飽きられた頃、私は売られてここに来たというわけだ。 君は「声」を聞いてくれるか？ 宇宙成分殲滅任務l　グッドエンド

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