タグ： 夏と祭りと私の貌

月吠島出身者、島の長である「望月 緋衣(ひえ)」の息子。 月吠病の重篤患者である姉「紫苑(しおん)」が余命宣告を受け、一年ほどしか生きられないことを知った奏は焦っていた。 幼い頃からどうにか姉を救いたいと考えては実家の古書を漁り、地元の診療所に通いつめては実践してみるものの、努力の甲斐むなしく姉は悪化の一途をたどっていった。 『このまま島にいても姉ちゃんは助からない』 そう確信した奏は父親に直談判し、高校を出ると同時に本土の医療系大学に進学。姉を、島の人を救う手がかりがあるかもしれないと希望を抱いて島を出た。 そうして１年経った頃、村長から連絡があり今年の深月祭に月吠病を治す儀式を行うと聞かされる。 　長年苦しめられてきた月吠病が治る？姉ちゃんが、死なずにすむ？ 信じたい、でも信じられない。まるで夢のような、でも現実であってほしい。 衝動的に家を飛び出し、大学の夏休みを待たずに奏は島へ向かう船に乗り込んだ。 もし本当なら、自分は何をしてでも儀式を完遂させなければならない。 定期的に記憶がなくなり、知らない人に囲まれる中不安だのに、ごまかすように微笑む姿はもう見たくないのだから。 …ああそういえば、次にする自己紹介をまだ考えていなかった。 小さい頃夜が怖くてトイレに行けない姉ちゃんをドアの前まで護衛した騎士だって話はした。診療所で習った薬草から、植物博士を名乗ったことだってある。どれも覚えてないと返されたけど、記憶が戻るかもしれない。そんな気がしてもうずっと続けている。上書きされて、消えるのが少しはマシなるかもしれないと思ったら、やめられなかった。 そうだ、今回は折り紙マスターを名乗ろう。あの日、姉自ら光を閉ざしたあの時から作り始めた折り紙を。 ずっと暗闇に閉じ込められたままの彼女に、少しでも心が休まるようにと折り続けた折り紙。 練習していたとっておきがある。お近づきの印にとそれを持たせて、これはなに？と聞いてきたらこう言おう。 「折り紙だよ、紫苑の花。姉ちゃんの花だ」 ------------------------------------------------------------------------ 年収(財産)：900万(4500万) 　※きっと村長の財産。 ------------------------------------------------------------------------ 【夏と祭りと私の貌】2019/06/25,28　21:00~25:00 シナリオクリア(紫苑が記憶があるまま) SAN値回復 2d10 = 12 GM:ごみくず　PL:アカナ、ざーつ、ちろる、えだまめ

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