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｢ごめんなさい、でもやらないと駄目なんだ｣ ｢不殺を一番に考えてるんだけど、どうしても殺らなきゃいけない時ってあるだろう？そういう時は『せめて痛くないように』が小生のモットーなんだ、ほらもう大丈夫｣ 黒髪外ハネヘアー。目に若干髪の毛が掛かりそうでかからない。 普段は困り眉のややつり目だが仕事中は楽しそうな表情に一変させている。なるのではなく、させている。 恵まれた身体を駆使して投げるチャクラムの威力はかなりのもの。当初は手裏剣の予定だったが恥ずかしくてやめた。 誰も傷つけたくない、そう思い鞭の腕を上げるも逆に拷問やら何やらが上手くなってしまって頭を抱えている。 戦闘直前まで震えが止まらない上に半泣き状態に近いが戦闘が始まると人格が変わっているのでは？と思う程変貌する。 拳銃は完全なる護身用であり普段から考えなしにドンパチぶっ放す馬鹿でない。 尚チャクラムと鞭は特性のモノであり彼以外は入手不可である。 1人称：｢小生｣／2人称：｢貴方、貴女、お前、キミ、貴様｣ 好物：和菓子 備考：とあるヤクザの現トップ 『淀んだ一撃(スタグネイト ブロウ)』 攻撃をする事を最初から決めたこの一撃には計り知れない殺意が篭っている。 濁りきった双眼には理性の欠片すら残っていないだろう。 ただし使用するには"相手に対する明確な殺意"を淀川が抱いている必要がある。生半可な気待ちでは不発に終わるだろう。 例)他の探索者が瀕死状態になるor致命傷を負う、一般人及びNPCが巻き込まれ被害を受ける 等自分に降りかかる事ではなく｢仲間達に害がある或いは仲間にとっての敵と判断する｣事が重要。 ダメージ：1d20+4 ヤクザのトップ(以降前任と表記)と意見や方向性、人に対する接し方が尽く合わなくしょっちゅう小競り合いを起こしていた過去がある。 当時の淀川は人殺しが出来ないヤクザで、仲間の間でも影では『臆病者』と馬鹿にされていた。所属する場所を間違ったな淀川！ 前任の非人道的な行為の数々に嫌気が差しある日遂に前任の自室へ直接殴り込みに行くも、その先に待っていた前任はいずれ淀川が来る事を分かっていたのか何も驚かなかった。 そして淀川もまた、行動は読まれていると察していた為両者共にその時点では余裕があったのだ。 淀川の余裕が全く無くなったのは、前任がある一言を言った事が原因だろう。 『そうやって自分の信じる道を人に押し付けるのは大変素晴らしい』 『だがその行為が時にお前の友人にも、迷惑をかけるのだよ』 そう言いながら一枚の写真を、前任は取り出し淀川に見せつけるかのように突き出す。 そこに写っていたのは幼い頃より面倒を度々見ていた、弟弟子の制服姿だった。 明らかに盗撮されたであろうという事が素人の目にもよく分かる。だが何故彼が？淀川の背に嫌な汗が伝う。 『この男……櫛田 霈といったか。かの有名な櫛田家の双子の片割れだそうだな』 息が詰まる。 『こいつの臓器を売り捌けば幾らになるだろうな？あぁ売る前に嗜好品として競りに出すのもいいか』 心臓の音が煩い。 『お前も知ってるとは思うがこいつの人気は見ての通り、だ。需要は十分にあるだろう』 コイツは何を言っている？ 『もう俺の言いたい事はわかっただろう。人っ子一人殺せない甘ちゃんは黙って俺の配下に降れ、じゃないと』 ｢駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目！！！！！！！！｣ 殺す為に所持していた訳ではなかった鞭を振るう。 ｢小生はどうなってもいいのに｣ ぼろぼろと涙を零しながら。 ｢何で巻き込むの？小生の大切な人を｣ 殺戮に向いていない武器を何度も何度も男だったモノに打ち付ける。 ｢小生が弱いから？小生に隙があるから？小生が人を殺せないから？｣ 鞭を振るう腕を止め肩で息をする。 ｢ごめんなさい……ごめんなさい……｣ 人の命を奪った事に対しての謝罪？そんな訳がないだろう。 ｢小生が、人を殺せなかったから、巻き込んだ、そうだね？もう大丈夫、もう殺せる、ほら、ほら！｣ 再び鞭を振るい肉を断ち骨を砕き臓物を潰す。 彼は精神が強いのではない。壊れて、壊れて、一周回って普通に見える。ただそれだけの話。 口癖の｢ごめんなさい｣は以前からあったものの、この一件からさらに悪化した そもそも何故彼がヤクザになったのか、という話なのだが。 それはまた別の機会にでも話そう。

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