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｢俺ちゃん知ってるぜ、まだ見ぬうんぬんかんぬんがなんちゃららって事をな！｣ ｢何も知らないんじゃないかって！？失礼だなー、俺ちゃんだぜ？知らない訳ないだろー｣ 黒のやや長めの髪を無造作に跳ね回らせている。つり目とも猫目とも取れる瞳はいつも煌めいている。 180cmに近い巨体を上下左右前後と縦横無尽に動かし身体全体を使って感情を表す様は非常に喧しい。 またその際彼の左耳にあるピアスがジャラジャラと音を立てる確率がかなり高い。 尚このピアスは短期間の間でコロコロとつけているものが変わるがちゃんとお気に入りのものある模様。 霈の誕生日である6月6日の誕生石トルマレイテッドクォーツと逸藍 珠咲の誕生日である11月9日の誕生石チャロアイトをあしらったペンダントを常に身につけている。 これは逸藍とお揃いである。元々トルマレイテッドクォーツは逸藍、チャロアイトは霈と宝石は各1つにする予定だったが逸藍が｢霈に呪詛避けがないのは納得できない｣とごねた結果じゃあ2つ共あしらうぞｺﾗという話に落ち着いた。 和菓子が大好き。 怪盗を目指す逸藍をサポートしたいと強く思い千本を使用した戦闘方法を生み出す。 投擲技術は当時は無かったもののオニュクス(ロウリュ・テオドロス)や淀川に教わりかなり腕前は上達した。 自身が相当な強運の持ち主である事を自覚しておりカジノ(合法)に行った際などはルーレットで一つの番号に大量のチップをオールインし見事当てる等いい意味でカジノを盛り上げている。そしてどんどん増えていく彼の財産。 ｢なんてったって俺ちゃんだからな！｣とドヤ顔をかますがそんな言葉で説明できるとでも？ 余談ではあるが彼より幸運が高い筈の淀川が何故その運を発揮できずにいるのかというと、見ての通り彼の性格が災いしているからである。ただやはり腹を決めた時に限って女神様は力を貸してくれている模様。 尚勘もかなりよく、人狼であるオニュクスからも野生の勘を彷彿とさせると言わしめる程。 1人称：｢俺ちゃん｣ 好物：和菓子 怪奇に巻き込まれた回数：2回 『燕頷投筆(えんがんとうひつ)』 和菓子を作るよりも大切な事が人生の中にはあるかもしれない。 その時それを一旦放棄して、戦闘に意識を注ぐ事により使用可能。和菓子＞その他 が 命他諸々＞和菓子 になる瞬間でもある。 使用するには投擲、そしてこの燕頷投筆の両方を成功させる必要がある。 投擲回数は6回迄で千本は片手に3本までしか持つことが出来ない。その為片手が使えない状況だと3本しか投げる事ができなくなる。 ダメージ：2d6 茶道やら和菓子やらの角界では知らない人はいない程有名な『櫛田家』の次男である。 長男の未散(みちる)は実家を嫌い高校1年生の時家を出ていってしまった。 霈には双子である霎(こさめ)がおり、どちらが兄か弟か決めていない為異例の2人とも次男という扱いを受けている。 未散がいなくなってしまった為必然的に跡取りは霈か霎のどちらかとなる。 霎に辛い思いをさせたくないと思いつつも自身が縛られる事も嫌い葛藤の中を生きている。 どうにか霎を本家から遠ざける為に資金を集めているのだが明らかに集めすぎている。そこまで要らないぞ、落ち着け。 霈が中学1年生の時彼の遠い親戚が身寄りのない逸藍を養子に迎えそこからこの2人の交流が始まる。 純粋無垢な逸藍の瞳に惹かれ彼の周りをうろちょろする日々が続き、逸藍が養子として迎えられた翌年には希少な宝石をあしらったペンダントをプレゼントする程に心酔していた。 また逸藍も霈の事を好いており、｢いずれこの家からキミを攫ってみせる｣と笑いながら紙に書いた事もある程である。 その約束は後に永遠に叶わないものになってしまうのだがその話はまた別の所で。 馬鹿でかい家の近所(近所…？)のお兄さんとして幼い頃から仲良くしてもらっていたのが淀川である。 7つも歳が離れているが敬語はログアウトしている。というか彼が原因で年上の人に敬語を使う事が減った気もする。 ユニークで個性的なあだ名をよく人に付けたがるが、至って本人は真面目である。好きだから付けるんだよ。 イケメンコンテストなるもので見事2位(※3人中)に輝いた。 その報酬としてただでさえ人間離れしていた端正な顔が更に美しく麗しくなった……ような気がする。 →APP＋1 『AF：神の奇跡　』 天は自ら助くる者を助く。例え、これがあの時起きた奇跡の残留なれど貴方が足掻き続ける限りは少しだけ前へ進む助けになるかも知れない　 効果：幸運+5 ＋絶望的な状況に限りあらゆる判定に+20の補正が付く 2019/08/25時点↓ 今の状況を一言で表すなら『最悪』だろう。 高校2年生、17歳の彼には少々酷かもしれない出来事が度々重なってる。 まず彼が生まれた時、彼の母親は命を落とした。 父親から聞かされた話だと出産の際大量出血し死亡したらしいが今となってはその言葉すら怪しく感じる。 ここでは深く触れないが、櫛田家は普通の家ではない。 表向きの顔は茶道及び和菓子方面で有名な名家であるが、その裏の顔は酷く醜い物である。 それを知った彼は後に父を討伐する事を心に誓うのだが…その話は今するべきではないだろう。 話を戻そう。 彼の母親は彼が生まれた時に死んだ。 長男、霈、そして双子の兄……否弟だろうか。この2人は明確な上下が無かった為区別しにくいが、以降片割れと表記しよう。 ともかく三人兄弟である。この中で母の顔を見た事があるのは長男だけなのだが、長男が2歳の頃に母親が死亡した為実質だれも母の事を知らない。 その点だとこの兄弟達は全員既に不幸である。 ここから数年は実に平和であった。 長男の未散(みちる)は逞しく麗しく育ち、片割れの霎(こさめ)は儚い雰囲気を持ち合わせた美少年へと育った。 同じ片割れの霈はというと、彼は……昔から煩かった。 今と大差ないだろう。 彼らと歳が近い誅波 彗(せば すばる)という名の執事がいるのだが、私生活に深く干渉はしてこなかった。 そして霈が中学1年生の時、転機が訪れる。 そう、逸藍 珠咲(そあい みさき)との出会いだ。 霈の遠い親戚が身寄りのない逸藍を引き取り養子に迎えた事によって2人の交流が始まる。 歳が1つしか違わないせいか、2人が打ち解けるのもあっという間であった。 逸藍は幼少期のとある事件により声が出せない状態になっていたのだが、そんな障害などお構い無しだ。 大好きな友へ送るプレゼントは毎回豪華だったが、中でも一番最初に渡したドルマレイテッドクォーツとチャロアイトという宝石があしらわれたペンダントは2人の誕生石を使ったもので、尚且つお揃いの物である。 この世に2つと無いペンダントを、2人は肌身離さず身につけていた。 また、この平和な時期にもう1人とある人間と霈は交流を深めていたのだがその相手は7つも歳が離れている所謂近所のお兄さん、だった。 そのお兄さんの名前は淀川 泰成(よどかわ たいせい)。 口癖が『ごめんなさい』というなんとも頼りない男だが、異常な程に優しい。詐欺にでも合いそうな彼を心配しつつからかうのが霈の楽しみでもあった。 しかしその1年後、長男の未散が突然家から姿を消す。 誰にも何も告げずに必要最低限の荷物だけを持ち、彼は姿を消した。 置き手紙に書かれていたのは 『こんな家には嫌気が差した。出ていく』 という文字だけであり、以降現在まで音信不通である。 霈は未散の事を好いており、自分の目標としていた為暫くショックから立ち直る事が出来ず片割れに心配される程であった。 実際彼が家を出た事には理由があるのだが、ここで語るべき事ではないだろう。 更にそれから3年後、霈が高校2年生……即ち物語が本格的に動き始めた頃。 愛すべき友である逸藍が死んだ。 養子として引き取られてからというものの、彼は怪盗という職業に憧れ日々密かに訓練をしていた。 声が出せない事を逆手に取り誰よりも静かに鮮やかに物を盗みだせるようになった頃、彼は命を落としてしまう。 義賊的な活動を主としていたがどの道危険な事に変わりはない。 所属している怪盗団の一員として豪華客船へ乗り込む数日前に交わした会話が最後の会話となった。 実際、逸藍の乗船していた豪華客船は船ごと消息不明となっており実質死亡という扱いを受けている。 尚彼は本当に死んでいるのだが死体が見つからないからという理由で一時期は彼が死んでいる事を霈は受け入れる事が出来なかった。 海辺に流れ着いた、少し錆びたお揃いのペンダントを手に取った瞬間彼の中で何かが壊れていたが持ち前のポジティブな心で何とか持ち直した……ように見えるが実際全く立ち直れてなどいない。 後に自分の所持し尚且つ常に肌身離さず身につけているペンダントと、逸藍からのささやかな力のお陰で困難を乗り越える事が出来、完全に逸藍の死を受け入れる事となる。 そしてそれから数ヵ月後に今度は唯一無二の親友が死んだ。 逸藍が死んだ事により、親友と呼べる人間はほぼ居ないに等しくなったのだがそこに追い打ちを掛けられたようなものである。 それも今回は霈の目の前で死んだのだ、何故こうも親しい人間ばかり自分の傍から理不尽に姿を消す？ 怪奇に巻き込まれ逸藍を生き返らす代わりに協力しろと囁かれ挙句目の前で異形の者に親友を殺される。 どうやればここまで酷い結末になるのだろうか。 その異形の者は先程もちらりと言った通り、ペンダントに宿る思いの力によって退ける事が出来たが今度は別の人間の死と直面する事になっているのだ、心が幾つあっても足りん。 逸藍の死を受け入れたかと思えば、次は親友の死。 助けられたかもしれない命が目の前で散った、その事実は彼の心に深く傷をつける。 そしてそれから1ヶ月も経たない内に、片割れが失踪。 トドメである。 なんの救いようもない。 母が死に、長男とは音信不通、大切な人はこの世を去り、親友は目の前で命を落とし、遂に片割れすら消えた。 ｢今更だけどよー、あの時サタンいたじゃねーか｣ ｢あいつにさ『神などいない』って俺ちゃん言われたんだ｣ ｢そん時は流石に否定したぜー？悪魔がいるなら神サマも居るだろって俺ちゃん思ったからな！｣ ｢……でもよー｣ ｢ここまでひでーと、本当に神サマは居ないんじゃねーのかなーって一瞬でも思っちまうんだよな｣ ｢勿論俺ちゃんは神サマはいると思ってるぜ？……だからこそ、訳わかんねーんだ｣ ｢……少し疲れたなー、俺ちゃん休みてーよ｣ ｢これで、これで最後の親友すら死んだら、俺ちゃんもう流石に耐えらんねーぜ？｣ ｢まー既に耐えられてねーけどなー｣ ｢んにゃらそろそろ俺ちゃんの話は終わりでいーか？｣ ｢また機会があったら話そーな！｣ ……To be continued？

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