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UGNと協力関係にあるヒーロー。ヒーローとしての知名度は殆ど無いが、実力は確かであり、それゆえに頻繁にUGNから助力を求められている。 知名度が低いのは、彼女自身が目立つのを嫌うというのもあるが、UGNの意向で公に出来ない依頼が多いというのが最大の理由。その分、報酬は高額になっている為、生活に困っているわけではない。ヒーロー歴はそれほど長くないが、ヒーローとなる前はいわゆるイリーガルとしてUGNに協力していた為、オーヴァードとして戦ってきた時間はそれなりに長い。 覚醒したのは十数年前、第一次レネゲイドウォーの最中であった。ヴィランに家族を殺され、一人だけ生き残り、あてもなく彷徨っていた彼女が見つけたのは石で出来たバラの花だった。 「力が欲しいですか？」 「何の為に？」 「ふむ、ですがそれは茨の道ですよ？終わりのない苦行、称賛無き徒労です」 「それでも挑むと？その絶望に、その命が尽きるまで殉じると？」 「良いでしょう、あなたは私の主に相応しいようだ」 「私を手に取りなさい、そうすればあなたに絶望に立ち向かう力を授けましょうーーー」 そうして彼女は覚醒した。レネゲイドによる悲劇をこの世から無くすために、そんな絶望的な戦いに身を投じたのだ。 元々は心優しい、大人しい少女だったが、十数年間戦い続けた結果、生来の優しさは鳴りを潜め、戦士としての冷徹さが目立つ女性となっている。 だが、優しい心が無くなったわけではなく、親しい人や付き合いの長い人にはそういった面を見せることもある。 戦闘では、作り出した剣を振るうのではなく、揮うことで攻撃を行う。彼女自身は剣を振るうことは無いが、彼女の意のままに剣は揮われ、敵が両断されていく。彼女の目の前に立つ騎士の人影を見たという目撃情報もあり、コアなヒーローマニアの間で二人一組のヒーローなのでは、という噂が立ったことがあるとか無いとか。勿論、二人一組などではなく、騎士の影は石造りのバラ、祈りの造花と共に彼女に寄生している共生型レネゲイドビーイングであり、最初に話しかけてきた声の主。彼女自身の侵蝕率の高まりに伴い、実体化する。

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