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桜堂、桜小路と肩を並べる桜の名門、桜宮家の子女。遠戚として桜堂白乃、桜煌白玖、千秋黒銀がいる。 戦国の世から二十代あまりを重ねているため歌子の血はかなり薄れており、不老不死の効力はない。が、影響力はまだ健在で年齢のわりに見た目は幼さの残る顔立ちをしている。 幼少期に草薙の剣をおもちゃにして遊んでおり、どれだけ業火に巻かれようと決して燃えることがない状況を楽しんでいたこともあって炎大好きのパワフルガールへと成長を遂げ、好きが高じて消防士にまでなってしまった。 とはいえ、最近はもう30も見えてきたことで火遊びは自重しており、半年に一度に抑えている。 動機こそやや首を傾げられるが、熱意と正義感は本物。誰かのため、何かのため、守るべきもののためならば身の危険は顧みない。 好きなことは誰かと話すこと、仲良くなること。嫌いなことは好きな相手や仲のいい相手を貶されること。 信徒の狼煙 渡辺正孝は大学時代の先輩。ムードメーカー的な陽キャ同士で仲が良かった。 一連の事件を収束させたのは彼女と友人たちではあるが、消防士として現場にいなかったことを咎められて数日後に辞職。 快活だった姿は鳴りを潜め、もっぱら自室に引きこもって惰眠を貪る生活を送るようになった。その姿は２０２５年７月段階でも改善されていない。 ３０も半ばに差し掛かり、どことなく焦りは感じているものの家から外に出る気力は未だ皆無である。

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