タグ： 2019年9月 月面世界 ヒーラー

※2010年版サプリメントの参照可なら、【組みつき　99】→【武道(組技)　75】を希望 ※教育機関が機能しているかによって年齢を変更する可能性がある 港区で救急救命を行う青年。 医学技能よりも応急処置技能の方が優れている点が特徴。 2021年、天変地異にて故郷に帰れなくなった外国出身の祖母がそのまま東京の地に根付く。 祖母の遺伝子が濃く表れているため、人種としてはニグロイドに分類される。 彼自身は生粋の日本人となる。 元々医療を行う家庭の出であり、10代のころから頻繁に担ぎ込まれるゴロツキ達の手当てを手伝っていた。 治療の際、彼らがめいいっぱい暴れるため体格の良いシュレッドは抑え込む役を行うことも多かったようだ。 2069年現在の彼は港区の荒くれもの達の処置に日々追われているようだ。 一応見習いは卒業したものの、ひたすら医療を続けている祖父や父の苦悩も理解し始めてしまいナーバスな期間に突入している。 そんなある時、担ぎ込まれた患者で「おれのムスメが地球の外にいっちまった」とうわごとを続ける男がいた。 単なる薬物中毒だろうが、港区の噂話をまるで事実かのように語る男の話がなぜかシュレッドの頭によく届いた。 それからというもの、シュレッドは空いた時間を見つけては噂話を求め、オカルト掲示板をチェックし始めた。 ファンタジーの領域を抜けきらない与太話ばかりがアップされていたが、彼はそこに強く惹きつけられてしまった。 そうして、シュレッドに胸に「逃避」の二文字が浮かぶようになっていった。 彼が旅の先として特に「月」を意識し始めたのは手紙が届いてからだった。 彼は幼少のころ、祖母がそのまた祖母からよく聞いていたという、世界初の有人飛行の成功やアポロ10号の着陸成功当時の話をしてくれたのを思い出したのだった。 ガガーリンやアポロ10号搭乗者をヒーローのような存在だと認識していたシュレッドは、彼らがみた地球や着地した月面を実感できるかもしれないことに高揚した。そのうち、彼の逃避する目的は月へのあこがれで見えなくなってしまった。 彼を止めるものは誰もいない。彼は置手紙をし、2069年7月6日22時に東京タワーへ向かうことになるだろう。

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