タグ： miraberu卓

ワタシは黒烏　虚(こくう　うつほ)　 私は今の自分を幸せだとは思わない・・・　そうね　あらわすなら器があるのに中身がないそんな存在ね なぜかって？そんなの決まっているわ　私の幸せだった時間は二年前のあの日で止まってしまっているのですから・・・ あの日はそうね　私も大学が休みだったから家族でそろって珍しく買い物に行ったわ 私はあんまり乗り気ではなかったけど、妹の未来がすごく楽しみにしていたから渋々ついていくことにした。 我ながら妹には甘いわね・・・　まぁ姉として妹は可愛いから仕方ないのだけど とある駅で電車を待っていたときにそれはおきたわ・・・　ほら　当時世間を騒がした死者数十人の被害を出した通り魔事件。 あの事件で私は全ての時間が止まってしまったわ 最初は誰かの悲鳴だった。それが次々と広がっていき、人もたくさん倒れていった・・・　 最初はお父さんが私をかばおうとして刺されたわ・・・　たぶん心臓を一刺しで即死だったと思う。 それを見た未来が悲鳴をあげてその場で崩れ落ちてしまった。私はそれを見ていることしかできなかった。今の私から見たらただの愚かでしかないけれどあのときの私はそれを受け入れることすらできなかったわ。 犯人が私の方にきて刺そうとしたときに未来が私をかばって刺された。それを見た瞬間に現実に引き戻された。 未来が口から血を吐いた。顔色もどんどん生気がなくなってきており、私が持っていた簡易の救急セットでしても血が止まらない そして、妹は今際の際にアタシにこう言った。 「お姉ちゃんが無事でよかった。多分私はもう助からないとおもうの・・・何泣きそうな顔をしているの？おねえちゃんはわらっているほうがきれいだから笑って　私の分まで生きてね」 そのあとのことは正直覚えてない・・・ でも大切なものがそのときから消えて私はこの二年間を無駄にすごした。 まぁ私の書いている小説で新人賞とか色々もらったりしたけど、どうしても私の中を満たすものがない。 そういえば事件のあとからしばらくして「霊が見える体質」になっている事に気づいた。 通り魔事件で亡くなった人物が時々見る。しかし、亡くなった家族の姿を見る事は一度もなかった。 あれは雨が少し振っていた時、裏路地を歩いているときに占い師らしき人に声をかけられた。 うさんくさかったけど暇つぶしにはいいかと思い少し話しをした。そのとき占い師に「霊は見えるけれど、亡くなった家族は見たことがない」といったところ、占い師は「10 月にイタコの例祭がある。そこに行けば家族に会えるかもしれないよ」と言われた。 こいつに家族のことは話していないのにそのことを言われて腹がたったのでそのまま店を出て行った。 あれ以来あそこにはいってないけどあの時の言葉がどうしてもひっかかるのでいくことにした。 本当にもう一度あえるなら未来にちゃんと謝りたい・・・　それが正しいのかわからないけど私のような存在にできる唯一のことなのだから・・・ 特徴表　 2-9　バイリンガル 日本以外の国で生活したことがある。EDU×5を最大3つまでの他の言語に振ることができる。 5-10　受け身 ショックのCONロールの成功の範囲に+20％

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ