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力なきものに居場所はないここに、双子はいた。 片方は唯一無二の力を手に入れ。 片方は偏在的な力を持っていた。 片方は、もう片方を見捨てることはできないから。 二人で一つになるために、人間性を捨て去った。 「覚えておけ、【天命の翼】は二人で一つだ。故に、片割れを仇なすならば、ワタシをも敵にまわすことになる。……理解できたならばそこを退け、邪魔だ」 〈在りし日のエレウシスにての一幕〉 ……。 「そうやって、私は守られてきたけど。やっぱりおかしいよね。１つでないと生きていけない世界なんて。だってさ、お姉ちゃんは。本当は1人でも生きていけるのに。私の為に理不尽な世界の礎になるなんて。……だから私はここに来たの。2人が2人として生きていける場所を作る為に。……あそこを壊すのも考えたけど、それは、あそこを居場所としてとらえてる人もいるだろうから出来ないし。 ね、だから。私ここで頑張るよ。レイ支部長として。だからお姉ちゃんも…… お姉ちゃんとして生きる道を見つけてね」 【前回シナリオ後（半年後）】 孤島支部での幽閉機関が終わり、支部長という役割から降ろされた。 その功績から一定の信用は置かれたが、支部長の席は用意されず、現在は日本支部付のUGNエージェントとして監視されている。 あの空の下を眺めた日から、彼女は己を『レイ』にするべく行動している。 ――あの時、自分だけが無くしていた「心」を、レイから自分の元に戻すために。 レイ支部長に戻るために、柳河宏介から受けた任務の他、累の個人的な目的にも同行する。 また「レイ支部長」が管轄していた支部のあった地域にも赴き、妹の写真の場所を辿ったりもしている。 ごくたまにある休みにはH市支部に赴き、真白や永谷、千雨や久遠に会ったりする。 ――最近は、彼女が「笑顔」を作る度に、空を眺めることが多くなっている。 (心が演技することを、そして演技した先にある人の顔を見て疲弊しているのだが、彼女はそれに気が付いていない) 雑感 心のないフリを十数年し続けた結果、それが本当となって情感が死んでしまったのかなぁというレイ(姉) でもそれでも生きていけたのは、自分になくともすぐ近くにそれを補ってくれる存在がいたからであって。 それがいなくなった(殺してしまった)結果、「心のないフリをした」「2人で１つであった」根幹の部分が崩れ落ちていってしまったので、全然ご自覚ないけどどうすればよいのか分からなくなってるんじゃないかな……。 必死に今は「2人で１つだったのだから」とレイ(妹)になることに迷走中ですが、本来ならそこで「2人は2人だろ、お前はお前だ」ということを示しておかねばならないと思います。ここできればシナリオ中に回収したい。 なんだか扱いが面倒なキャラになってしまって申し訳ないのですが、キャラとしてはそういう感じです！

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