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ある日、京の都にほど近い山に一つの流星が降り注いだ。それだけなら何も問題はないように見受けられたのだが、流星が降り注いだであろう地域でごく小規模の異変が観測された。現れたと思ったら消える不審火、山間の一部に降り積もる純白の雪、さらには竹取物語に記されているような火鼠のような動物を見た等の噂が流れ始めた。 この報告を受け、五条権大納言は現地へ朝臣たち調査隊を派遣させた。そこで大納言が聞いた報告とは「巨大な氷塊の中に妖らしき者が閉じ込められていて、さらに氷の中にいる者が助けを求めている」だった。聞けば、まるで親が子にものを教えるように頭の中に優しく語りかけてきたという。権大納言はその報告に困惑しながらも、此度は現地に祈禱師たちを派遣し、現地で呪術による氷の融解を試みた。結果的に氷の融解は成功し、対象は無事に目を覚ました。そしてその者は伸びをし、ひとしきり柔軟運動をしたあとにこう言った。 「んあー...人の子らよ、助けてもらって感謝する。助けてもらって早速だが、山盛りの飯を用意してもらいたいのだ」 これが人類と水虎の出会い。それから水虎は「報酬次第で人に協力する物の怪」として知る人ぞ知る存在となった。 「まずは小手調べといこうか、有象無象ども。水虎水星拳！！」 「受けるがいい。これが、私が水虎と謳われる所以にして、原初の最大奥儀！水虎瀑烈布！！」 「切り札は最後まで取っておくものだぞ？我が最大奥儀を極限まで洗練した究極奥儀、その身で心ゆくまで味わうといい。極・水虎瀑裂布！」

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