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年収 900万 財産 4500万 彼は燻っている。 それに気づいたのは中学時代だ。 彼は中学時代、担任であり国語の教員であった男性にそれを抱いていた。 そう気づいたとき、自分は異常だと思った。だが、それを気づくと、生じていた背徳感は比例して高くなっていくではないか。 どうすれば良いかわからなくなってしまった彼は、先生に思いを告げることもできずにただ、中学時代を過ごした。 小説なんかではここで何かあるのかもしれない。 だが、期待は堂々と自分を裏切っていく。 何もないまま1年、2年、そして卒業へと…。 先生との関係が進展することもなかったし、なにも発展することなんてなかった。ただ、そこにあった関係は、一生徒と一教師。 手のかからない生徒であったからこそ、見てくれることもなかった。 彼がもしグレていて、手のかかる生徒だったらもう少し何かあったのかもしれないが……。 そんなこんなで卒業してしまったものだから、彼は拗らせてしまった。 先生との関係が進展していたら、なんて妄想を綴って、原稿用紙の白を埋めていったのだ。 それがひょんなことから、友人に見つかり、担任に見つかり、賞をとって……。 ……生業になるなんて思うわけがないじゃないか。 小説家としての道を歩み始めた彼はずっとあの日のそれを拗らせたまま、燻っているのだ。 【要約】 中学時代の初恋をずっと燻っている男。 その中学時代の妄想を書き綴っていたらいつの間にか小説家になってしまった。 大人しく、あまり怒ることはない。 自分の思いをずっと抱え込んでしまうため、相談に乗るのが上手な者でないと、自分の思いを伝えない。 そのためよく勘違いされてしまう質。

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