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数いるニャルラトホテプの化身の一体。 元は北欧に居た狼の群れの中の一匹だった。 人間が娯楽のために群れを殺し始めたことに理不尽さと怒りを感じ、その主核たる人物を噛み殺した。 狩りに手を貸した者達も次々噛み殺していき、群れの仲間に危害が及ぶことを危惧して住処を離れ、独り世界を旅することになった。 一介の獣としては人間の予期せぬ行動を行うことが多く、度々討伐対象に遭っている。 御伽噺に出てくる凶悪な狼の化け物関連の話はラルフレイルの暴走が基となり加筆修正され語り継がれたものが多い。 何百年と続くヒトからの絶えない攻撃と悪意に心身ともに疲弊しきり、瀕死に近い状態で倒れて居たところを、とある人物に助けられる。 当初は警戒していたものの無害なヒトもいるのだと理解し、彼の人の献身により回復。 そのまま命の恩人たる彼の人共に過ごし密かな想いを抱きながらも生涯を看取る。 その後は各地を旅し日本に流れ着き、災厄と助けを繰り返すことで神として恐れられ祀られるが、それに興味を示したニャルラトホテプ本体に化身にされた。 その際に一時期的暴走を起こすものの何とか耐え、人の姿を取り人の治世の中を生きてきた。 人間の女性とも性交はあるが、成された子供は一人のみ。しかし、本人は子供が成されたことを知らされずに居た。 邪神の力の影響か複数子供が生まれてもラルフレイルの影響が現れるのは直系のみで、かつ分家の寿命は極端に短い。 現在は偶然気付いた縁者たる青年の存在と命の恩人の子孫も同時代に存在していることを知り、気まぐれにそれぞれの様子を眺めて暇を潰している。 基本的に狼の姿で居ることが多いが、人の姿でフラフラすることも。

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