タグ： ごーどロスト探索者

職業ベース：ホステス。 　中学二年生。 　顔だけが取り柄の子。それ以外、なにも持ってなかった。運動も、勉強も、身長だって人並み以下。自己評価が底辺突っ切ってマイナス。 　それでも、幼馴染みの彼だけは仲良くしてくれて、そんな彼に対して少しだけ特別な想いを持っていた。彼さえいれば、笑顔でいられた。 　いじめが始まってしまって、それを見るだけの彼に「助けて」の一言が言えなかった。そのうちに、それを自分への罰だと思うようになった。 　僕が悪いんだ。どん臭くて、馬鹿で、なんにもできないから。 　でも、それが終わった後、幼馴染みの彼はとっても優しくしてくれた。変わらず笑いかけてくれて、傷の手当ても、送り迎えもしてくれる。 　きっとちゃんと罰を受けたから、こんな僕でも優しくしてもらえるんだよね。 　傷はずっと痛むし、身体は目も当てられないぐらいボロボロだけど。 　この痛みがあるから、今も彼は、僕なんかを見てくれるのかな。 　そうだよね。じゃないと、僕なんかが彼の隣にいていいはずがないんだから。 　彼の隣にいたいから、だから、いたくても、いいんだ。 　家族構成は父と遥奈。母は本当は女の子が欲しくて、遙奈のことを女の子みたいに育てていた。小学四年生頃、そんな母が亡くなった。父は家に寄りつかなくなって、たまに帰ってはお金だけを置いていくようになった。ちらりと合う瞳は、酷く冷たかった。 　母が誉めてくれた長くて綺麗な髪を、幼馴染みの彼も誉めてくれた。だから、これだけは、僕の唯一の誇れるところ。これを守るためなら、なんだってできる。「代わりに」と強要された自傷の度に怖くて泣いて震えるけれど、それだって乗り越えられる。彼が誉めてくれたんだから、代わりにいくら身体が傷ついても、守らなきゃ。 　「大好きです。ごめんなさい」とだけ書かれた手紙が、自分の部屋の机の中に入っている。 　遺書のつもりだったけれど書くことがほとんどなくてこれだけになってしまった。名前を書くと迷惑になるかも、とだけはまだ考えられた。 　優しい彼に、一番迷惑をかけないですむ方法はわかっているんだ。たくさんの罰を受けたって、ほんとは僕なんかが隣にいちゃいけない。わかってる。わかってるよ。 　でも、まだ、もう少しだけいたいんだ。ごめんなさい。 「歩ける、よ」 「どうして、手当なんてしてくれるの？」 「……そっか。……えへへ、うん。帰ろっか」 誕生日は3/3。 血液型はO。利き手は右。 経験シナリオ 「ストックホルムに愛を唄え」　HO1 「誰が為の花葬儀」　KPC 以下シナリオのネタバレあり 「ストックホルムに愛を唄え」 エンドB「わたしはあなたをゆるさない」ロスト。 罪とか罰とか、ゆるすとかゆるさないとか、よくわかんないけど。 愛次郎くんと、ずっとずっとずーっと、一緒に寝ていたいから。だから。もうどこにも行って欲しくないから、刺した。 ごめん。ごめんなさい。ごめん。だって、愛次郎くんは、きっともう僕なんかを見てくれなくなっちゃうから。ここからでたら、僕は独りになっちゃうから。 ……これで、ずっと一緒だよね。 「誰が為の花葬儀」 END3。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。僕なんかのせいで愛次郎くんの人生を狂わせてしまってごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。 愛次郎くんが、生きてて、よかった。 ごめんなさい。僕なんかが、幸せで、ごめんなさい。ごめんなさい。 愛次郎くんが、一緒にいてくれるって。ごめんなさい。もう罰も受けられないのに。愛次郎くんの隣にいてごめんなさい。 ……で、も、愛次郎くんが、いいよって、言う、から。隣に、ずっと、いたい。いたいんだ。 ごめん。ごめんね。ごめんなさい。 愛次郎くん、大好き。 これから眷属として、永遠に近い時を二人で過ごす。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ