タグ： ハートレスじえ 仮組

昔、本気で愛した女がいた。 その女は謎めいた美女で、いつも、作り物めいた空虚な笑顔をしていた。 本当の笑顔が見たくて、色々頑張った。 ある日、友人から、その女はテロリストだと聞かされた。 その時は友人を張り倒して終わった話だが、ふとしたきっかけで、彼女にそれを尋ねてしまった。ほんのバカ話のつもりだったが、彼女は寂しそうに笑い、姿を消した。一切の痕跡を消して。 教えられていた名前すらも偽名であり、本当の事なんて一つも無かった。 まるで、幻だったかのように。 幻なんかではない。 彼女は確かに存在していた。彼女の事が知りたくて、世界を転々とした。蛇の道は蛇、と各国の警察組織に入り、彼女の足取りを追った。 世界を渡り歩くのに、出自は役に立った。どうやら、俺の両親はFHとか言う組織の研究員だったらしい。 その対立組織のUGNとか言う連中から、世の中の裏側を教わった。俺に秘められた力や、その使い方も、だ。 UGNの思想は、嫌な気がするモノでもなかったので、連中に協力することにした。 そして、舞い戻った祖国日本。 何かに引き寄せられるかのように面影島へ配属される。 ----------------------------------------------------------- 人工知能「メディア」 九鬼が持つ人工知能「テセウス」の類似品。 脳内に埋め込まれており、「その時」が来たら八雲の意識を奪い取って目的を果たすと言う。 制作者は「マスターレイス」日下部仁。いずれ来るプランナー排除の計画のために用意されたモノ。 ----------------------------------------------------------- 小泉八雲の身の回りの認識と、彼自身は知らないこと ・両親について 　　認識：それなりの愛情を注いでくれたが、親子の情と言うより、なにか、もっと無機質な者だった。 　　知らないこと：FHのラボで作られた人工生命であり、試験管ベビー。 ・泉京香について 　　認識：最愛の女性。全てを与えてくれた人であり、別れも告げずに突然消えた人。人生の目的。世界中で名を変えていて、泉京香の名も恐らく偽名。 　　知らないこと：プランナーであると言うこと。 ・人工知能「メディア」について 　　認識：戦闘サポートをしてくれる道具 　　知らないこと：プランナー暗殺の為に作られた道具

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