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「オーヴァードなんてものは間違った進化の形……人類の敵だ」 　PMCに所属するオーヴァード嫌いの男。尚、彼もオーヴァードである。 　傭兵として、オーヴァードとしての戦闘能力は優れているものの、ジャームとの戦闘中に保管されていた秘密兵器を無断使用したり、UGNと衝突するなど、問題行動を繰り返していた。 　現在はPMCの社長の伝手からR担に左遷されており、前線から弾かれている。本人は不服を漏らすことは多いものの、根が真面目であることもあって事件の捜査やパトロールに準じている。 　オーヴァードは人間の誤った進化と称し忌み嫌っている。特にジャームに対して容赦はなく、PMC所属の時には命令に反してジャームを殺害することも数度あった。 　ただ、平穏に日常を過ごしているオーヴァードに対してその嫌悪を表に出すことはない。積極的に関わる気はないものの、彼らに危害を掛けようという意志はない。 　R担に左遷されてからは上司の躾の甲斐もあってか、UGNと衝突することはめっきり減り恨み言を吐くことはあっても、噛みつくようなことはしなくなっている。 　 　高校生の頃、大量のジャームの群れによって学校が襲われる。彼はその時死に物狂いで校舎から逃げ出しており、現場に駆け付けたUGNエージェントによって保護された。ただ、彼以外の生徒、教員は死亡・行方不明となっていた。 　病院に搬送されてからは一時期事件の恐怖から放心状態になり、誰の言葉も耳に入らないような状態になっていた。だが、世界の真実を知らされ、学校を襲ったのがジャームという存在であることを聞いた時、抱えていた恐怖を上回る怒りが込み上げてくる。 　その怒りが、オーヴァード化しつつあった彼を完全にオーヴァードへと覚醒させる。 　その後、病院を脱走して行く宛もなくそこら辺を歩き回っていた。そんな頃、餓えに耐えかねてゴミを漁っていたところで現在の雇用主と出会い、彼に引き取られる。 　ジャームに対する怒りが破壊の衝動を引き出しており、その激しいまでの怒りからモルフェウスのアージエフェクトが発現しており、覚醒した初期から無意識的に使っていた。その為、アージエフェクトの開発の際にデータサンプルとして組み込まれている（雇用主によって収集されていたデータがUGNに受け渡されていた）。 　本人はジャームを倒す為であれば手段を択ばないタイプである為、命令違反であろうが、危険であろうが使えるものは使う主義である。

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