タグ： もなか ロスト

2010作家準拠 小説家。孤児院出身で一人暮らし。両親は5歳の頃に事故死、養親も22歳の時に同じく事故で亡くなった。孤児院にいる頃から小説を書くことが好きで、小説家を夢見て過ごしてきた。養親が亡くなった時に一度小説家の夢を諦めたが、たまたま入った喫茶店で同じ孤児院出身で、昔から小説家の夢を応援していてくれた爽と12年ぶりに再会し、背中を押されて夢を追い続けることができた。そのまま交際に発展し、25歳の時に応募した作品が賞を取りデビューを果たす。それと同時にプロポーズし、結婚。子供はいないが幸せな日々を過ごしていた。 主人公の幽霊であるユキが他の幽霊に話を聞いて未練を解決しながら自分のことを少しずつ思い出していく「幽霊探偵シリーズ」が代表作。今は最終章を前に2年間新作が出ていない。現在は自分が訪れた場所に関わる歴史を調べて小説にしたり、紀行文を書いたりしている。仮にもホラー要素のある話を書いていたにもかかわらず、幽霊の類いは全く信じていなかった。 好きな食べ物：甘くないチョコ 嫌いな食べ物：生もの 会いたい家族 水上　爽（みなかみ　さや） 享年30歳。 由樹の妻。同じ孤児院出身で別々の家庭に引き取られる。由樹のことは「ユキちゃん」と呼ぶ。由樹が書く物語が好きで、小さい頃から由樹の小説家になるという夢を誰よりも応援していた。養親は喫茶店を経営している老夫婦。18歳の時におじいちゃんが病気になり、大学進学を諦め喫茶店を手伝うようになる。 20歳の時におじいちゃんは死去。おばあちゃんと二人で喫茶店を経営していた。22歳の時に由樹がたまたま喫茶店に来店。小説家の夢を諦めようとしていた由樹を励まし、夢の後押しをしていた。結婚して2年後におばあちゃんも亡くなる。由樹にも執筆の合間を縫って助けてもらいながら喫茶店の経営を続けていた。性格は明るく前向き。由樹の書く明るいホラー小説は好きだが、ホラー映画とかホラー特集を見るとトイレに一人で行けなくなる。旅行が大好きで、よく二人で旅行に行っていた。爽の淹れるコーヒーは絶品で、由樹の大好物だった。 2年前、旅行から帰ってきた日。駅で電車を待っていたときのこと。トイレに行ってくると由樹がその場を離れたとき、ナイフを持った女が駅のホームに現れた。戻ってきた由樹は唖然とし、爽のもとに行こうとしたときに、爽に「来ないで！」と制される。その声に一瞬足を止めてしまう。女の視線が由樹に向き、一目散に走ってくる。その間に爽が入り、代わりに刺されてしまう。刺された爽を抱きかかえ、必死に名前を呼び続けた。女は2人に向かって再びナイフを振り下ろそうとしたときに、駆けつけた警察官に射殺された。 爽は息を引き取るまでずっと、小説を書くことをやめないでと懇願した。由樹はそれに答えられず名前を呼び続け、彼女に感謝の気持ちを伝えることができなかったことを悔やんでいる。 幽霊が見えるようになってから、爽を探して様々な場所を巡っているが、未だに彼女に会うことはできていない。小説は書き続けているが、幽霊探偵シリーズを完結させることができていない。ただ一言、感謝の気持ちを伝えたいと願って、今日も彼女を探し続けている。

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