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"魔術師"（マギ）、"世界改竄者"、"元素使い"など数々の異名を持つ青年。 軽薄なリアリスト・策士…のつもりだが予定外の状況に振り回されがち。根は理想主義。 ■"原初の火" 「一は全、全は一。俺にとって全ては等しいんだよ」 アルフレード・ディ・カリオストロは自身の能力"原初の火"についてこう表現する。 "万物の根源は火である"――古代哲学者ヘラクレイトスの言葉を体言するかのように、火からあらゆる元素を作り出す。 その所業は正に"魔術師"と呼ぶに相応しい。 サラマンダーシンドロームの範疇を逸脱した能力であり、しかしウロボロスのように他シンドロームを模写しているわけでもない。 この不可思議な現象にUGN研究チームが出した見解は、彼が「エネルギーの質」を操るオーヴァードである、というものだ。 サラマンダーが「熱エネルギー」を操るシンドロームであることは研究者の間では定説であるが、 "原初の火"はエネルギーの多寡だけでなく性質を操ることができる特殊なエフェクトなのだ――と。 ■創世の力 彼の能力はあくまで等価交換であり、１のエネルギーは１にしか変換できない。 だが今や、エネルギー保存則を無視する「金の卵」――流体金属ビーイング"アルディラ"が彼のパートナーとなった。 これにより"原初の火"は更に発展を遂げることだろう。 彼が"アルディラ"を完全に使いこなすことができたとき、理論上はあらゆるものを無から生成・変換できることになる。 粘土を捏ねるように全てを操る"神"の力。 しかしアルフレードはそれを否定するだろう。神ではない――これは"魔法"だと。

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