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一人称・ぼく 二人称・ちゃん付け、くん クレマティスは芸名。だが、本当の名前は忘れてしまった。 生前は育ちのいい（そして愚かな）ぼんぼんであったが、とある人物に引き取られたことが悲劇の始まりだった。 その人は自分の性癖を満たすように●●をゆっくりゆっくりと、生きながら細胞を粘菌に置き換え観賞用のアンデッドに作り替えた。 骨格や人格は女性に近くなるようゆがめられ、腸骨のあたりに鑑賞魚のような大ぶりのヒレとクラゲのようなフリルヒレが、へそから下にはイルカのようなつるつるとした肌と毒の鱗がつけられた。 できたのは、とてもきれいとも美しいとは言いづらい人魚。 穢れた場所で舞姫として愛され壊され、それでも心が生き続けたのは生来の性質ゆえか。 ずりずりと引きずって歩いているスカートのようなヒレは案外動き、アシカの後足のように自分の体を支えて歩くこともできる。 主ヒレの下にはクラゲのような薄いヒレがついている。 水中や湿地帯での行動も容易にするだろう。 ヒレが破損してもしかるべき器官（おとこのこ）は体内に収納されているのでレーティングも安心。 足には水かきがある。 発狂すると泣きじゃくり、家に帰りたがる。 しかも恋心を獲得した相手は抱きしめてボキボキにするくらいの怪力。 変異昆虫を一撃でつぶすくらいのとんでもない石頭。 /*飼われていたのはフリでしかない。 最終戦争の兵士たちがため込む、ゆがんだ劣情のはけ口として開発されたドール。 敵地へのスパイやハニートラップとしても利用され、その都度記憶は消された。 男性型でありながら、女性の役割や心もちであれ。しかしお前は本当の女ではないし、男でもない。

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