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しらさぎ かなう 2010警察官ベース 暖かく優しい両親の間に生まれた 医者の父と、警察の母の間で産声を上げた 姉二人とは歳が離れていたせいか、とても可愛がってくれて、時にはいたずらもされた 念願の男だったことも、末っ子だったこともあってか全員から可愛がられて育った 暖かく優しい、笑顔が絶えない、そんな幸せだった日々が突然崩れ始める 優しくて強くておおらかで太陽みたいな母が死んだのだ 六歳の時だった………俺が殺した 珍しく非番で、柔らかいけれど人を守る強い母と手を繋ぎながらキックボクシングと買い物の帰り道 反対の公園で遊ぶ声がして、そっちを向くと今にも飛び出しそうなボールと子供……そしてトラック 母はまだ気づいていなくて いつだって警察という職に誇りをもっていた母は口酸っぱく "男だとか女だとか関係なく強くありなさい、弱いものを守りなさい、信念を貫きなさい、…そして笑顔で自分の大切なものをめいいっぱい愛しなさい" そう言われ続けたから、同じ子供でも自分よりも年下の子が危なかったから 咄嗟に母の手を離し、急いで駆け出していく それによって気づいた母は駈け出す 子供の俺よりもずっとリーチが長くてあっという間に俺を追い越し、たかと思えば押され飛び出してきていた子供とぶつかって一緒に転がる 背後から聞こえる、耳を劈くクラクションと急ブレーキの音、ドンという鈍く重い音、…人の叫び声と同調するように鳴く蝉 ざわめきが大きくなり、救急車とパトカーのサイレンが近くなる 明るい色が似合う母は、明るいそれに濡れて、チカチカ光る目が痛くなる救急車で運ばれた 父の病院で、姉二人が待っていて、抱きしめられて怪我がないか心配される 父に呼ばれ、病室に入ると真っ白に包まれた白く傷だらけの母が目を瞑って寝ている 常に生と死を間近で見て、感じてきた両親との間に生まれた俺たちは母は死んだのだと悟った 俺が殺したも同然なのに、父も、姉二人も俺を責めることは決してしなかった 責めてくれた方がどれだけ良かったか 大きくなってから父や姉二人に聞いたが、 ”流石俺と母さんの子供！よく咄嗟に駈け出したな、母さんだって誇りだろう。あれだけ人の為とやってきた人だ、最期が自分の愛する子供を守れて警察として、そして何より母親として幸せだったんじゃないか" "他の誰かより、あんたを庇ってくれた方がずっとがいいに決まってるでしょ。私たちはあんた以上に母さんと過ごした日が長いのよ。…ごめんね、まだ甘えたい盛りだったっていうのに" そして、母は病気で、長くなかったと教えてくれた 家からたくさんのビデオが出てきた、父に、姉達に、そして俺に対しての、メッセージビデオが成人を迎えるときまで 成人を一緒に迎えることはできない、花嫁姿を見ることはできない、お嫁さんを見るころはできない、孫を見ることはできない でも、それでも、あなたたち三人を生んで生まれてきてくれて、囲まれて、幸せだったと 出来ることなら病気に負けるのではなく、最期の最期まで、警察として逝きたい、家族を守って逝きたい それが母の願いだった そんな母が守ってくれたこの命、母と同じ警察官になりたいと思うまでそう時間はかからなかった 無事警察学校入学 入学当初幼いころからの体型でいじられたが、いじってきたそいつらと卒業までつるむなんて思ってもみなかった そして学校で出会った、同じく負けん気の強いきつめの美人 友人だと、切磋琢磨する良いライバルだと思っていたのにいつのまにか惹かれていた 弱い部分を見たせいか、柔らかい陽だまりのような部分を見たせいか、…母と同じような強い意志を宿した太陽のような部分をみたせいか、いや、全部だったのかもしれない お互い惹かれ、付き合い、卒業して遠距離になってもこの関係は続くものだと信じて疑わなかった 俺が公安に所属することになり、最初はお互い警察だから言えないこともあるのが分かっていた 分かってはいたが、頭で理解できてもそれを心で受け入れられるのかは難しい 案の定すれ違いが起こり、日に日に距離が、溝が深まっていく お互いを好きなまま、埋められない距離、埋まらない 何より、恋人をこのまま幸せに出来る自信が覚悟が勇気が、俺にはなかった "別れよう"その言葉を云えないまま、…云いたくなくてただ手放した 怒られても、喚かれても、何をされても文句は言えないくらい理不尽で自分勝手で身勝手で、その幸せから、暖かな手を離したのにもかかわらず、恋人は涙を堪えて苦し気に笑って頷くだけだった 最後にと言われるように引っ張られ言葉を交わさず、手を、指を絡め、抱きしめあった肩越しに伝わる息遣い、濡れる襟、震える指先、こんな時でさえ、こんな時だからこそなのか、負けん気が発揮して泣顔も泣き声も抑える恋人に愛おしさとっ罪悪感だけが募っていく それでも変わらない暖かくて優しい体温、少し速い心音が今はただただ痛くて辛い 蝉の鳴き声を聞きながら、何度も見送りに使った駅に、終わりに向かう 夕暮れといえどまだ暑い中、プラットホームのベンチに座りお互い真っすぐにじっと真正面をみ続ける お互いの視線は交わらない、お互いの未来も交じり合わない 唯一、家から今の今までずっと絡めてきた白くなった指だけが交じり合う 時間ぎりぎりまで強く痛く、それも気にならないくらい繋がれた手が、指が、ゆっくりとしかし確実に解かれていく 目の前が揺らんで霞んで瞼が一気に熱を持ち、ゆるく絞られるように涙が溢れ頬を伝い堕ちていく 音とともに閉まる扉、そこでようやく交じり絡まった互いの視線 眉間にしわを寄せつつ唇を噛み締めて、泣くまいとするその目尻には涙が溜まって一筋流れる 音にはならなかったけれど、"ありがとう""愛してる"愛おしいその口が、笑顔とともに紡いでくれた 俺も、"愛してる"伝わったかどうかは分からないけれど紡いだ想い 自分勝手で手放した償いとして、自己満足として、せめて元恋人がいるこの日本を守ろう いつか自分が隣に並ぶはずだった場所には違う人がいて、愛した笑顔を携えながら純白に包まれて 好きだった、好きな笑顔を、元恋人が大切に思う人たちがいて何より元恋人と家族がいるこの国を、死ぬその時まで守り続けよう そう自分に誓ったというのに どうしてこうも上手くいかないのか、俺の正義は間違いだったのか 何が正で何が悪なのか、どうしてこんな目に遭わないといけないのか、一体何をしたというのか こんなにも、こんなにも、こんなにも、この国の為に働いてきたというのに ……こんなくそったれな人生、世界、もうまっぴらだ 差し伸べられる太陽のような手 二度あることは三度ある、なのか三度目の正直なのか 元公安 幼いころからバレエを習わされており、あまり筋肉はつかない体質 姉が二人おり、よく着せ替え人形にされていた 姉二人はコスプレイヤーであり（牡丹と山吹)、作家でもあったため、売り子にさせられたり色んなコスプレをさせられた その時に自分も"鈴蘭"として活動したりしていた(そのため興味ポイント:変装に振ってます) 線は細いは体は強くないは身長もないは、で心配した親が体力つくりのためキックボクシングに通わせる 公安に就いたとき、役柄としてコスプレイヤー時の名前"鈴蘭"を公安の"ゼロ"とかけて"鈴香"とし任務にあたることもしばしば 身長は168だが常にインソールで6cm詐欺っているため実質174cm 鈴香として任務していた時は168cmでメイクもしていたため同一人物とは思われない 方言で口が悪い、右利き、色白で金髪ショート 愛煙家でトレジャーを吸い(人差し指と中指で挟む)、TAMDIOという香水をつける 奏夢が演じる鈴香は基本敬語でしゃべり、めがねをかけている、茶髪でゆるふわウェーブ、ピアニッシモを吸い、MissDiorをつける(演じるのであれば匂いまでも変えろ、と姉達に昔言われたため香水煙草はもちろんシャンプートリートメントボディーソープまでも変える徹底ぶり) 鴉羽 鈴香(からすば れいか) 主人格が桐谷智也のせいで金銭苦やその他の不安不満不信憎悪絶望等に襲われ、心が限界突破する寸前で防衛本能でそれは自分に起こったことではない、と現実を否定し受け入れず自分ではない誰かに起こったことだと思い込むことで心を守ろうとした その際に主人格が生き延びるために主人格を支えるために生まれてきた人格 別人格や人格交代に気づかない人が多い中で、白鷺は気づき、共存していく 気づいたといえど、鴉羽が表に出ているときは彼女が何をしているかは知らない、彼女から情報共有がなされない限り(知っているが、知らないふりをしているところがある) しかし、白鷺が表に出ているときの情報は鴉羽は知っている、そうしないと主人格を守れないから 別人格であるため、趣味趣向何から何まで違う 奏夢が演じる鈴香と変わりなくしゃべり方は敬語だが、性格に少し難ありで敵を欺くにはまず味方から、を躊躇なく実行できるタイプで基本主人格が傷つかなければどうでもいいと思っている 煙草香水その他諸々違う CAMELのメンソールを吸い、ブルガリプルーオムをつける、そして左利き（親指と人差し指でつまむ)、168cn 色白でグレーのウルフヘアー キャリーに拾ってもらったときは鴉羽の方が表にでている、見た目は白鷺(伸びきった金髪のウルフヘアー) 苗字の由来 主人格の名前との対比。視力や見分ける能力が高いことから神話等で密偵や偵察の役目を持つ。太陽の使い。霊魂を運ぶ霊鳥とされ「烏鳴きが悪いと人が死ぬ」という伝承がある(白鷺を追い詰めたものに対して) 名前の由来 本来はスズランの意。蘭は別読みでカ。鈴蘭の花言葉「幸せが戻ってくる」(これは主人格に対して)可憐で美しい見た目の割に根や花には毒を有し、摂取し最悪の場合死に至る 望月賢治の替え玉として参加

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