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産まれ付きのオーヴァード。物心ついた時には既にオルクスの力を使いこなせていた。 主に猫や犬といった動物相手に力を使って意思疎通を図っており、また、自分以外の人間も同じようなことが出来るのだと思っていた。 何らかの事故によって生死の境をさまよった末に生還したが、記憶の大部分を失い同時にキュマイラとしての力に目覚める。 キュマイラの力に目覚めた時に暴走しかけ、事件となりかけたのを政府の役人兼UGN職員の父親が揉み消した。それによってオーヴァードであることが周囲に発覚。 父親の目論見によってUGNに入ることはなく、都合のいいように駒として使われている。 記憶喪失の影響で意思が希薄なところがあり、そうした自らの立場も他人事。一応は父親だし騒ぎになりかけたのを揉み消してもらった借りがあるので、都合よく利用されていると分かっているが従っている。 母親が資産家のお嬢様。オーヴァードについて知らず、父親も政府に勤めているとしか思っていない。可愛がるようでいて何かにつけて父親の役に立っているかと繰り返す母親は鬱陶しく感じ始めている。 というように、表面的にはごく普通な家族であるが、関係は冷めきっている。

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