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「こんなに苦しい事を誰かに代わってもらうなんて…できない…！」 最近、高校を卒業した金持ちのお嬢様。 小中高どれでも模範的で優秀、授業態度も問題なしの優等生だった。 その裏、すかした奴だのと周りは言っており、それを聞いても彼女は平気そうな顔をしてそこにいた。 正義感の強い奴もいなけりゃ人懐っこい転校生なども来ず、彼女に友情を教えてくれる子はいなかったのだ。 彼女は 母方祖父、父、母、長女、次女の6人家族で祖父が地主、父はカゴセレコーディングの社長、母は舞台女優のアクティブ家族の末妹として生まれた。 父母は忙しくあまり家におらず、祖父が育ての親のような幼少期だった。 長女は皆に笑顔を分け与えられるアイドルに、次女はカゴセレコーディングの営業マンで、すでに跡取りなどは決定したと同意で幼い頃から彼女はすることがなかった。 なんとなく、父が好きだという音楽と母が好きだという演技の世界に興味をしめし手を出し祖父に応援されたが長女や次女より音楽や演技、営業の才を持ちあせていた。 それ故に、2人の姉から発せられる気まずさがあり、彼女は家族の前で好きなものや今日したこと出来たことの話をしなくなった。 小学校、密かに演技や音楽を練習していた幼少期が終わり学校がはじまった。 幼稚園などにいかなかった彼女は同年代の子供と話すことにあまりなれていなかった為、何を喋っていいのかわからなかった。 容姿はかわいいので周りも最初は話しかけたが「えっと…」とモジモジしてしゃべれず、話しかけるものはいなくなった。 それでも彼女の根は優しさなのは変わらなかった。 困ってそうな子には手を差し伸べられる子だった…がそれが周りには良く映らなかった。 かわいいけど無口で勉強できて誰かが本当に困ってそうだったら助けてくれる良い子ちゃん、という立ち位置になってしまった。 先生の評価は良くても、同い年の評価はあまり良くなかった。 中学時代、お小遣いが月に5万通帳に入るようになり本格的なレッスンを始めた頃。 やはり、人付き合いがわからず喋ろうとしたらぶっきらぼうになってしまう日が続き、カースト上位の女子に狙われる。 が、すぐイジメが教師に見つかりやられなくなった。 手は出せない、先生に媚売ってる女子だと同級生に陰口で言われた。 彼女はそれに傷つきはしたが、何を言っても逆効果だと何もしないを突き通した。 ２年の春、合唱部の先生にヘルプを頼まれ合唱部に行き来するようになる。 歌うこと、音楽に関わることはやはり好きだなぁと思って熱心に通い、入部した。 先生がその姿勢を気に入り、色々アドバイスをくれたが周りはそれについていけなかった。 本格的なレッスンをしている彼女とは差が離れていく一方だったから。 それでも、音楽に関わるのが気持ち良くて続けていたら5人ほどの女子と15人の男子というアンバランスな部活になってしまう。 ある女子が自分が見えない場所で愚痴っているのを聞く。 「あの人のせいで、女子がいなくなって楽しく部活が出来なくなった」 それを聞いて「あー、仲間なんて私には出来ないのかもな」そう思って先生に「楽譜をくれたら本番までに仕上げますから、あくまでヘルプだと思ってください」と伝え退部。 部活には女子が戻り、ヘルプで呼ばれることも3年の終わり頃にはなくなっていた。 高校生、演劇部に入るがだらけた部活で一人熱心に発声練習などするなか男子に「本気乙ww」などと、からかわれ始める。 「真剣にやれば楽しいよ。適当に目標もなくやるからだらけるんだよ」 そう言い周りが一念発起するが、3年の頃には彼女の演劇が好きだとかいう気持ちについていけず仲間ではなく先生のようになっていた。 一部ではいけすかないとまた言われながら。 現在はプロデューサーか、役者、歌手なにを目指すかを考えている。 彼女がレッスンなどをし続けたのは自分の心が少しでも動くものをしていただけで目標などないのだ。 ただ、好きだから、それだけで彼女は音楽と演技をしていた。 だから、彼女はある意味まだ空っぽなのだ。 心はあるが信念はなく、人をきにして一歩下がり本当にしたいことなどから目を反らしているのだ。 しかし、彼女は人の暖かさと見てくれる安心を知った。 探索者としては弱くなったかもしれないが、それでも彼女は幸せそうだ。 深淵を覗き、非日常を知り、人間味を手に入れた彼女のこれからはきっと苦悩に満ち溢れているだろう。 非日常を味わえば、日常の幸福も味わい深くなる。 彼女は感情色濃く出せるようになった。 だから、彼女は女優になることに決める。 台本の人物、自分じゃない誰かになる楽しさを、新たな感情を見つける楽しさを仕事にしたいと思ったのだ。 シナリオ　END Hello!!　トゥルーエンド ふわりふにゃり　トゥルーエンド 知り合い 浅葱 錦 レッスン仲間の女子だった、最高な私の友人。 濱野 勝久 ふわりで出会う、挙動不審だなって思っていたが頼られ嬉しくなり良い人認定。 NPCとして登場した際、何回も死線を抜け告白し両思い。 現在交際中。

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