タグ： ライア 伊織

ちょっとモヤシな中堅警官、35歳。既婚。 刑務官の父を持ち、自身も幼い頃から警察官を志しつつ、品行方正な10代を過ごしてきた。 長く伸ばして結んだ髪に、アゴヒゲ+常に生えてる無精髭。 目も垂れがちで細く、痩せ型な体躯も含めて、いつもどこかぱっとしない。 唯一外見からの好印象と言えば、立ち姿や、姿勢がきれいなところくらい。 そのような外見ゆえに、日頃からぽやんとしているように見える。 実のところ、根は真面目。 記憶力と学歴をフル稼働して、捜査活動時洗う必要のある知識や、過去の事件記録を引き出す。余計な調査を省く能力に長けた、バチバチ現役のデータバンク型警官である。 そして、ちょっと繊細。 二次性徴を迎えたころ、伸びの早いヒゲをからかわれることが増え、当時は非常に気にして毎日剃っていた。 剃っていてもなお自信が持てず、コソコソしてたり、マスクをしたり、ちょっとセンシティブで、そのぶん人に優しくなれた男である。 髪も同じだけ伸びるのが早く、大学を含めた学生時代は、野球部と間違われるくらい短くしていた。 現在の妻と出会ってから、少しずつコンプレックスを許容し、髪とアゴヒゲを伸ばし始める。 警察採用当初は、 「ちゃんと髭剃ってこい！不真面目だぞ！」 など言われていたが、一度仕事が立て込んで遅い時間まで職場に居たとき、今朝綺麗だったはずのアゴに既にヒゲが出始めているのを目撃され、 「おまえ、マジで伸びるの早いな…」 と理解されたことで和解した。 以来、3日に１回くらいの頻度で剃るようになっている。 妻の和姫(ｶｽﾞｷ)とは23歳のとき、当時18歳の彼女を痴漢から助けたことで知り合った。 そのころはまだ和姫も大学生で、伊織も採用後の警察学校時代。ベストなタイミングを待ち、約3年の付き合いを経て、伊織が27歳(妻23歳)のとき結婚する。 以来関係者各位には愛妻家として通っており、温厚で腰の低い人当たりだが、妻の話をするときのなんかリラックスした姿に定評がある。 いまだにであった頃の癖が抜けず「和姫さん」呼びしている。 この歳になっても未だに子供を授かれていないのが、唯一の悩み。 妻の健康が第一なので、伊織としてはあと3年だめなら諦めようと思っているが、妻本人にそれを提案する勇気が出せずにいる。 伸ばしている髪は、伸ばすよう提案した妻が気合いをいれて手入れしているので、男ながらになかなか綺麗。 ・誠也くんとは生家が近い幼馴染み。 赤ちゃんの頃から彼を知っていて、すっかり弟を見るような気持ち。小学校に上がってからもしょっちゅう一緒に遊び、自分の趣味に巻き込んで公園で【張り込みごっこ】とかしていた。 学校生活が被ったのは小学校3年間のみだが、家が近いために頻繁に顔を合わせては、互いの家でゲームや勉強してすごした。 大学進学+結婚して生家を出たことで関わりが途絶えたので、のちに警察でバディとして再会したときはついついめちゃくちゃ可愛がってしまった。 何となく不安定で、ほっとけない子だなぁという気配は、優しいながらにほんの片鱗だけ、感じ取っている。 それによって今は、昔と変わらない弟感覚と、まだ見ぬ息子を見るような気持ちが芽生えてきているようである。 「いや正直俺よりデキるやつだけど、なんかほっとけない」 と、これに尽きる。

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